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森本side
森本「まだお粥？」
「それがね〜、フッフッフッ、」
森本「なんだよ」
「やっとご飯になったのー！
でもまだお肉食べれない、、、」
森本「そっか、でもやっと進んだんだな」
目を細めて笑うAが
そこに居るAが
以前と変わらない姿をしているのに
たまに別の人と思えてしまう
森本「風呂は？入れんの？」
「うん、テープを貼ってくれてね、入れるようになったの！」
森本「良かったな」
お風呂入りたいってあんなに騒いでたもんな
安心した。
「私はさ、いつになったらみんなと歌えるのかな」
森本「なにか、思い出した？」
「何となく、写真をいっぱい見てたら楽しいそうな顔をしててね。みんなと歌ってたら気持ちよかったんだろうな〜って」
森本「Aは凄かったよ」
「え？」
森本「高いパートも、低いパートも女子一人なのに俺らに負けないくらい迫力があって、皆で歌っててもAの声も分かんだよ。
Aは、すげぇんだよ」
「そ、、か、慎太郎くん、ありがとね」
Aの伸びる手が俺の頭に乗って左右にゆっくりと揺れた
暖かくて全身がカッと熱くなって、、、
森本「撮影」
「ん？」
森本「撮影あるから行くわ」
「あ、うん、、行ってらっしゃ〜い」
俺は、その場から逃げるように嘘をついた。
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作者名：生物 | 作成日時：2024年3月26日 4時
