ジェシーの妹はたろちゃんに叱られたい！③ (ページ21)

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ジェシーside

俺が、俺がしおれてたらだめだ。
そんな思いで今日まで頑張ってきた。

重い足取りで病室に入れば、『お兄ちゃん仕事は〜？』と
ケラケラと笑っているのが一瞬見えて
瞬きをすれば現実へと引き返させられる

ジェ「A、今日は面白い話してあげようか」

メンバーの珍事件をベッドの隣に腰掛ければ
思い出しながら話をする

ジェ「大我がね、ヘッドホン無くしたーって言っててさ
俺がさっきトイレに付けて行ってなかった？って言ったらトイレに見に行ってね、でも無かったんだよ。
どこにあったと思う？自分のカバンの中なんだよ、へへっ」

俺達もいつカバンに入れたのか分からなくて
久しぶりにドッと楽屋が華やかになったような気がした

ジェ「お、A手が冷たいじゃーん、俺が温めてあげるね」

細いゆびに自分の指を絡めては優しく触って体温を移していく

ジェ「こんなところにホクロがある」

そんな事も知らないなんて、俺は兄貴失格なのか？

なんて思うとそれに答えるようにビクッと指が動いた

ジェ「え、、、A？」

顔をのぞき込むとまだスヤスヤと眠っていた

ジェ「フッ、そんな事ないって思ってくれてんのかな〜。
じゃ、撮影あるからここにAの好きなお菓子置いとくね」

色んな人からの差し入れが棚いっぱいに並んで
見る度に嬉しくなる。

俺のAは、SixTONESのAはこんなにモテてんだぞって。

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