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「うわ、、、」
炊き上がったお米は、本当に炊いたのかってくらい固くて
あんなにふわふわでいつも出してくれるゆせくんに敗北を感じた
「お米すら炊けないなんて、、、きゃー！お魚焦げてる！」
グリルに入れていたお魚がもう一度死んだ。
「待って待って、沸騰しちゃってる！どうして？！あ！強火か！これが強火なのね！、、、よし、弱火」
私が立つキッチンは戦場のようで
どこかにあるカメラなんてもう頭にはなくて
ゆせくんに美味しい料理を食べさせた出て頭がいっぱいだった
「えぇ〜、、、どうしよう、、あ！卵まだある！」
「あ、」
卵を両手で潰してしまってさらに現実を知ることになった
ぐちゃぐちゃな手のまま為す術もなく
その場にしゃがんで頭を抱えた
八木「ごめん！撮影が長引いて、、、え、なに？どうしたの？」
「ゆ、、、ゆせくん、、、」
まずい所を見られてしまったと目が合ってすぐに逸らすと
ゆせくんはたんたんと火を止めに来て
私の汚れた手を洗ってくれた
八木「ご飯、作ってくれたの？」
「、、、あの、」
八木「あとは俺がやるね、ありがとう」
これは、きっとゆせくんを絶望させて怒らせてしまったかもしれない
椅子に座らされ、何も出来ないと感じた私は、
ゆせくんがテキパキと動いているのを雰囲気で感じることしか出来ずに俯いたままだった
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作者名：生物 | 作成日時：2024年2月18日 14時
