-who is your hero-② (ページ18)

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「ただいま」

廉に送って貰って家まで帰ってきたものの、
何を話そうとか聞こうとか言おうとか全然考えてなくて
帰りたくなってきた。

いや、もう帰ってるんだけど。

なんて、1人でツッコミなんかしちゃって、、、

紫「おかえりっ！！」

焦るように玄関まで駆けつけたお兄ちゃんが
私を優しく包み込んだ。

暖かい、お兄ちゃんの匂いがする。

紫「ごめん、追いかけられなくて、、、色々と考えてた」

「ううん、私こそ急に出ちゃってごめんね」

ゆっくりと離れたお兄ちゃんに手を引かれ
一緒にソファーへ座ると、ココアをくれた

紫「なに、言えばいいかまとまってないけど、
とりあえず聞いてくれる？」

「、、、うん」

紫「俺ね、、、、」

グッとお兄ちゃんの体や手に力が入るのが感じた

紫「すき、なんだよね」

「、、えっ？」

紫「Aの、、事が」

いつぶりかのちゃんと呼ばれた名前、
お兄ちゃんの声ってだけで私の心臓が跳ねるような気がした

紫「多分、ずっと、、ずっと前から」

「おにぃっ、、ちゃん」

紫「あっ、キモいよね、ごめん、俺はこの家出ていくからさ
ここ、使って？お金は引き落としに設定してるから大丈夫。
来週には家決めるからさ、学校も辞める。迷惑かけないからさ。
じゃ、、、それだけ」

そう早口で言ってしまうと、お兄ちゃんは立ち上がろうとした

「待ってよっ！、、私は、まだある。」

今までお兄ちゃんに沢山甘えてきた、着いてきた。

でも、、、

ちょっとくらい、

私の言葉も聞いてよ。

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