-who is your hero-② (ページ12)

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神「Aちゃんさぁ、本当に何も覚えてないの？
10歳になっちゃった時のこと」

人参を切っているとカウンターキッチン越しから
体を覗かせた神くんに問いかけられた

「んー、覚えてないと言えば覚えてないけど、
なんか、楽しかったような、、、んー、わかんない」

神「、、、皆で病院でお泊まりした時のことも？」

「、、、、ん、、まぁ」

そうか、神くんは知ってるのか

「もしかして、、、何か知ってる？私と、、、」

神「紫耀に？」

「、、、知ってるの？」

神くんは微笑んで少しだけ頷いた

神「まあ、覚えてないなら思い出さないでいいよ、
てか、思い出さないで欲しい。」

「、、えっ？、、った！」

神「Aちゃん！！」

人参が硬すぎて滑って指先を切ってしまった

「あー、、、」

神「ん、」

「えっ、、、」

神に咥えられた指があの日の事を思い出させる

「、、なん、、で」

神「、、ん？」

指を離すと私を見つめた

神「、、俺、Aちゃんの事が好き」

「えっ」

神「もう、、、俺嘘つかない。
昔から妹みたいって言ってたけど、本当はずっと、、、」

紫「じん。」

「おにっ、、、」

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