検索窓
今日:150 hit、昨日:206 hit、合計:74,935 hit

30 ページ30

.


.




元々倉庫みたいに使っていた部屋、

この前までは前を通り過ぎる度にワンコと話をしたり

ワンコの声が聞こえたり、温かさがあった。

今では空っぽになった冷たい空気が私が通る度に突き刺してくる




「ねえ、大学楽しい?」




扉に向かって話しかけても、やはり返事はない。





「あ、そうそう昨日ねハルがお風呂場で滑って転けたんだ
なんて言ったと思う?“アウチ”だよ?ふふっ、
どこの外国人だよって思ったよね、しかもだいぶ声量デカくてみんなに聞こえてたの。」





こんな話したところで、笑う相手もいない。




「ねぇ、もし私がこんな世界で産まれてなくて
あなたと同じ18歳なら、あなたは私と話してくれた?
遊んでくれた?」




「ねぇ、なんとか言ってよ。」





なんでこんなに悲しいのか、分からない。

たった、数ヶ月一緒に過ごして、ご飯を食べただけなのに。

ワンコの少しにやけた顔、目が細くなって笑う顔

遠慮する時に高速で手を振るところ

それでも嬉しくてニヤニヤしちゃうところ

ご飯を意外と食べるところ

幸せそうに眠るところ

私の、名前を呼んで、、、微笑むところ、、、






なんで、思い出しちゃうんだろう。






.



.

31→←29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (78 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
425人がお気に入り
設定タグ:松村北斗 , sixtones
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

生物(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます!!是非最後まで読んでくでくださったら嬉しいです😭これからもよろしくお願いします! (1月30日 14時) (レス) id: 5a1976e248 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - すっごく面白いです!今後ワンコと夢主ちゃんがどうなっていくのか気になります!続きも楽しく読ませていただきます! (1月29日 22時) (レス) @page17 id: 4b051cf7f5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:生物 | 作成日時:2024年1月26日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。