ジェシーの妹はたろちゃんに叱られたい！ (ページ44)

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デビュー前の事。

おにぃちゃんの事テレビで見てた。
遠く離れた存在に感じられたけど、家に帰ってくると遊んでくれて大好きなおにぃちゃんだった。

でも、そんなおにぃちゃんが、デビューが出来ないと部屋で泣いていたことも知ってる。
悔しくて悔しくて、泣いてたよね。

だから私は芸能界というものを嫌っていたかもしれない。

でもある日おにぃちゃんの忘れ物を届けにジャニーズ事務所に行った時、受付で要件を伝えて連れていかれた部屋で待たされて、
来たのはおにぃちゃんじゃなくておじさんだった。

『あれ、ジェシーと伝えたのですが』

首を傾げ問いかけた私におじさんは笑った

『Youがジェシーの妹なのかい？』

『そうです、これ、忘れ物なんですけどジェシーは忙しいですか？』

その問いかけに少し悩んでおじさんがやっと口を開いた。

『さっき僕の部屋に“6人でデビューしたい”と言いに来たよ』

やっと、夢が叶うんだと、それを聞いて少し嬉しかった。
なのに、、、

『Youも入って7人でやっちゃいなよ！』

私はムカついた。

『おじさん！そんな軽い話じゃないですよね？
やっと、、、やっと6人が団結したのに！！！
酷いじゃないですか！』

そう、声を粗げてしまった。

なのに私は、そのあと少し話して首を縦に降った。

後日このおじさんがジャニーさんだと言うことを知った。

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