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「…A…?」
その声に振り向くと、準備室のドアからこちらを見据える先生の姿。
「結城は…?」
『も、戻りました、あのっ、』
携帯のことを言おうと思ったら、
『……?』
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先生が私に向けて小さく手招きをした。
私は先生について準備室に入る。
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先生は黙って椅子に腰かけ、
マインドボイスの反応を伺っていた。
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私は静かに先生の隣に行く。
『あの、さっき……、
結城さんが、』
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「…そうだ、A。
結城には気をつけた方がいい。」
『……へ?』
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結城さんが携帯を持ち出したことを言おうとしたら、
先生が急に話を変えたので拍子抜けしてしまった。
いや、結城さんの話に変わりはないけど、
気をつけろってどういうこと?
私全然、接点ないんだけど…。
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『…どういうことですか……?、』
先生は、何も言わずに此方を見ていた。
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その顔は、物哀しいような、
怒りに溢れるような、
なんとも口では説明し難い顔をしていて、
それ以上首を突っ込むことは出来なかった。
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私は準備室の端に座り込み、
膝を抱え込むようにして顔を埋めた。
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モヤモヤした感情が心を渦巻いていた。
困惑で思考が停滞した。
目を閉じてたくさん考えても、分からなかった。
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なな(プロフ) - ガースーさん» あ、あああ!ありがとうございます(^。^)かっこいいですよね、柊先生。彼のかっこよさを存分に生かした小説を書いていこうと意気込んでます。とても嬉しいコメントありがとうございました!!! (2019年2月11日 22時) (レス) id: 0167e96a69 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - やっぱり私、このお話を読み進めていけば行くほど作者様のことを好きになっていってます。もちろん3年A組自体も好きですがそれ以上に作者様とこのお話が大好きになっています。 (2019年2月11日 21時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
ガースー - 初めまして!!作品に一目惚れしたガースーです!柊先生が凄いかっこいいです!!!!!続きが気になります!本編と同時に楽しんでます!!素敵な作品をありがとうございます!! (2019年2月11日 20時) (レス) id: 7d48413e98 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 麗さん» 私もやばいです。麗さんにそんな風に言っていただけてヤバいです。ヤバい。()ヤバイほど嬉しいコメントありがとうございます(^ ^) (2019年2月11日 20時) (レス) id: 0167e96a69 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 感想がヤバイしか言えなくなりました麗です(笑) ヤバイです。作者様好きです!ヤバイです← (2019年2月11日 14時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2019年1月30日 21時