. ページ8
こんなクラス……馴染みたくもない……
そう思ってしまった私が居た。
.
私が冷たい目で彼女を見てるにも関わらず、
香帆ちゃんの言葉は刺々しく飛んでくる。
「だからアイツの後をつけ回して、
アイツの物を壊して、
……アイツを追い詰めた……」
.
「"もうやめて"って訴えかけてきたアイツに、
私は、
"なら死んでよ、あんたが死んだらやめてあげる" って。
死んで、って。頼んだ。
……お願い死んで、って
何回も、何回もアイツに言った。
自分でももう抑えられなかった……」
.
柊「それであのフェイク映像を撮ったのか。」
宇佐美「撮ったのは私じゃない…！
あの動画を撮ったDVDが私の鞄の中に入ってたの。
私はそれを利用して投稿しただけ。
……澪奈を陥れる為に……」
.
茅野「なんでそんなことしたの……
……澪奈はあなたのこと、」
「うっっさい！！！！
あんたは黙ってて！！！！」
さくらの言葉を遮ったのは香帆ちゃんだった。
しかし、さくらも負けじと言う。
茅野「文句があるなら私に言えばよかったじゃんっ！！
あたしに近づくな、って言えば良かったじゃん！！！」
宇佐美「言ったら離れてくれたわけ！？！！」
茅野「離れたよっ！！！」
宇佐美「嘘つくなっ！！！」
茅野「嘘じゃないッッ！！！！！」
宇佐美「……っ、」
茅野「、離れたよ！？！？
……澪奈が生きててくれるなら……
離れたよ……っ、」
香帆ちゃんは何も言えず、下を向いた。
"澪奈が生きててくれるなら"
もう叶わない、
もう澪奈は居ない、
私たちはそう実感してしまう。
.
さくら……私も同じ気持ちだ。
澪奈が生きててくれるなら、何でもしたよ。
今更遅いけど、本当にそう思ってる。
でも、
『ん……っ、……ッ』
私はさっき押された時に机か何かにぶつかった足が痛くて、何も言えなかった。
靴下をめくると、くるぶしの辺りにはアザができている。
.
でも、ホントに私も同じ気持ちだよ、って。
澪奈の為なら……
.
そうさくらを見ると、
彼女と目が合って、
私たちは気持ちを確認し合うかのようにグッと頷いた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2619人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なな(プロフ) - さらさん» 里見くんの主人公ちゃん愛を前面に出してみました…！そうなんですよね(^.^)いえいえ、此方こそコメントありがとうございました〜！ (2019年1月23日 22時) (
レス) id: 0167e96a69 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ゆあさん» お仲間だーー！嬉しいです(^｡^) (2019年1月23日 22時) (レス) id: 0167e96a69 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - リディア94さん» 先生との話も回をおうごとに進んでいくと思います〜！お楽しみに！コメントありがとうございました^_^ (2019年1月23日 22時) (レス) id: 0167e96a69 (このIDを非表示/違反報告)
さら(プロフ) - もう3話最高ですね。里見くんの今からでも付き合おうとするところがなんか好きです！先生もいいけど里見くんも捨てがたいですね。沢山の更新ありがとうございます。 (2019年1月23日 6時) (レス) id: ad66da0832 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ(プロフ) - ななさん» え、めっちゃわかります！私も柊先生の次に里見くん好きなんです！← (2019年1月23日 1時) (レス) id: 0c3fdd77dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なな
| 作成日時：2019年1月14日 21時
