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暫くすると
みんな教室の外から戻ってきた。
どうやら
爆発した瓦礫の山があって逃げられないらしい。
下の階からは微かに、走り回る様な音が聞こえて、他の生徒たちは逃げてる、ということが見受けられた。
先生の説明によると、
この教室と隣の美術室、そしてトイレ以外は行けなくなったらしい。
「え……これドッキリだよね?」
と呟く結城さん。
しかし、ここまで爆破しておいて
ドッキリである可能性の方が低いであろう。
「もちろん、…リアルだ。」
先生はそう言い放つ。
「因みに、この校舎内にはさっきみたいな爆弾が至る所に仕掛けられている。」
逢沢「…この教室にも爆弾があるってことですか?」
「いち、にー、さん。」
上を指差して爆弾の数を数える先生にみんなは後ずさりする。
「……分かったら、席に着こうか。」
.
その声でみんなが席に着き始めた。
.
その後、先生が外を見ている間に
皆がスマホで助けを呼ぼうとしていたが
先生に止められ、
爆弾の主導権を握っている先生には誰も抵抗できず、
呆気なく鞄も含めて回収されてしまった。
.
「……なんでこんなことを。一体何が目的なんですか。」
そう言い放つさくらに
「気になるよなぁ〜」とスマホや鞄が入った袋を持って教卓の前に立つ先生。
.
「君たちが人質になったのには理由がある。」
先生の言葉が言い終わるのと同時に
___キーンコーンカーンコーン
始業のチャイムが鳴り響く。
「はい、きりーつ!」
しかしみんな、シーンと座り込んだままだ。
いや、恐怖で立ち上がれないのだ。
「起立だよほら、きーりーつ!」
それでもまだ起立をしない生徒たちに
腕のスイッチを掲げる先生。
.
また爆破されると思ったのか
みんな一斉に立ち上がり、
礼もした。
.
もう、先生の腕のあのスイッチに、支配されているのだ。
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都 - ページ32の、マインドボイス、通称“マイボ”と言うところで、マイボ、ではなくて“マイボイ”です。これからも頑張ってください。 (2019年5月5日 8時) (レス) id: cb1f0a8444 (このIDを非表示/違反報告)
和苗 - Day-2も楽しみにしてます! (2019年1月13日 23時) (レス) id: 7721ae642c (このIDを非表示/違反報告)
たー坊(プロフ) - 続き楽しみです(*´ー`*) 更新頑張って下さい*_ _) (2019年1月13日 18時) (レス) id: 765e39c43d (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - めっちゃすきです(;;)続き楽しみにしてます!! (2019年1月13日 2時) (レス) id: 50485c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
和苗 - とっても面白いです!!!!更新頑張ってください! (2019年1月11日 23時) (レス) id: 7721ae642c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2019年1月7日 1時