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しかし、
静まり返っていたのも一瞬で。
みんな、くすくすと笑い出した。
「ぶっきー、スベっちゃったね〜」
そう言って口に手を当てて叫ぶのは今朝段ボールを倒していた香帆ちゃん。
「卒業式前だから浮かれちゃったんだよね?
いいよいいよ、そういうぶっきー嫌いじゃないよ?」
頬杖をついてそう言う涼音ちゃん。
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周りは
先生の言葉を何一つ信じていない様だが、
私は先生が嘘をつくとも思えない。
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諏訪「ねえもしかしてさ〜
卒業に関わる重要なことってこれ?
この為に全員出席するように呼びかけたの?」
すると、先生はコクリと頷いた。
「そうだよ?卒業する前に、是非みんなで解決しておきたいことがあって。」
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「……んだよ、こんなことなら家で寝ときゃあ良かった。」
そう言ってめんどくさそうに頭をかいて立ち上がる甲斐くん。
「阿呆らし、帰るぞ。」
「うぃ〜」
いつもの3人組が後ろのドアに向かっていく。
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あれ、後ろのドアって壊れてるんじゃ?
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案の定ドアは開かない。
「ドアは開かないよ?特殊な鍵を、かけたから。」
すると甲斐くんは舌打ちをして
「さっきから訳わかんねぇことばっか言いやがって……」
と、私の横を早足で通っていく。
まさかまた先生に……
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「や、ちょっと!」
止めようとしたさくらの声も届かず、
「さっさとドア開けろ!!」
と一颯先生の襟を掴んで叫ぶ甲斐くん。
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しかし、先生は一瞬で
甲斐くんを教卓の上に倒してしまった。
先生は甲斐くんのポケットからナイフを取り出す。
「…こんな物騒なもの持ってきちゃダメだろう。没収だ。」
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そのあと殴りかかってきた
石倉くんと須永くん、そして中尾くんのことも軽々と倒してしまった。
いつも男子たちにやられっぱなしの先生ばかり見てきたから、
こんな先生は初めて見た。
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「蓮!大丈夫?」
そう言って中尾くんに駆け寄ってきたのは中尾くんと付き合ってるらしい涼音ちゃん。
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宇佐美「ぶっきーって雑魚キャラじゃなかったんだ……」
「こう見えても昔は、アクション俳優を目指していたんだ。」
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都 - ページ32の、マインドボイス、通称“マイボ”と言うところで、マイボ、ではなくて“マイボイ”です。これからも頑張ってください。 (2019年5月5日 8時) (レス) id: cb1f0a8444 (このIDを非表示/違反報告)
和苗 - Day-2も楽しみにしてます! (2019年1月13日 23時) (レス) id: 7721ae642c (このIDを非表示/違反報告)
たー坊(プロフ) - 続き楽しみです(*´ー`*) 更新頑張って下さい*_ _) (2019年1月13日 18時) (レス) id: 765e39c43d (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - めっちゃすきです(;;)続き楽しみにしてます!! (2019年1月13日 2時) (レス) id: 50485c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
和苗 - とっても面白いです!!!!更新頑張ってください! (2019年1月11日 23時) (レス) id: 7721ae642c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2019年1月7日 1時