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すると、
中尾くんが急に此方に近づいて来て
わたしの腕を掴んだ。
反射的に立ち上がると、
そのまま強く腕を押され、
私は教卓に居る一颯先生の元へ飛ばされた。
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『痛っ……』
先生はわたしを受け止めると、
中尾くんを睨む。
柊「……なんだ。何が言いたい?」
中尾「……ふざけんなよ。
なら、Aを殺せよ。茅野のこと庇ってんだからちょうどいいだろ。なあ?光多。」
石倉「…別にいいんじゃね?
今までここに居ないおかげで楽してんだからさ、Aは。」
茅野「……何言ってるの?
Aのこと、なんも知らないくせに偉そうに言わないで!!!」
石倉「だって本当のことだろ、今まで何してたんだよ。」
諏訪「どうせ、美術室にいたんでしょ〜。
ぶっきーの、オキニだもんね〜〜」
甲斐「……はっ、くだらねぇ。
結局ロリコン淫行贔屓教師か。」
須永「はははっ、教師と生徒のタブー詰め込みすぎだろ。」
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まただ……
あんなに先生が怒鳴ったのに何も伝わってない。。何も変わらないのか、この人たちは。
先生は表情を変えずにじっとみんなを見ていた。
そのとき……
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「なんなんだよ。…っ、まるで見下したような目しやがって、ふざけんじゃねえぞおい!!!」
殴りかかりに行った中尾くんの襟を掴んで強く持ち上げて揺する先生。
柊「思い知るだけじゃない……!!そして、変わるんだ!
悪意に塗れたナイフで、汚れなき弱者を傷つけないようにっ………っ……変わるんだよ!!!!」
先生の、力のこもった言葉……
私の脳内には、澪奈がいた。
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悲しそうに涙を一筋零す、澪奈の姿が見えた。
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_______ガタガタっ
先生が中尾くんの手を離した途端、彼が力なく後ろに下がり、机や椅子がまた静かに乱れた。
「……変わってくれ……」
先生は懇願するように震えた声でそう言い放ち、下を向いたまま、
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顔を上げなかった。
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都 - ページ32の、マインドボイス、通称“マイボ”と言うところで、マイボ、ではなくて“マイボイ”です。これからも頑張ってください。 (2019年5月5日 8時) (レス) id: cb1f0a8444 (このIDを非表示/違反報告)
和苗 - Day-2も楽しみにしてます! (2019年1月13日 23時) (レス) id: 7721ae642c (このIDを非表示/違反報告)
たー坊(プロフ) - 続き楽しみです(*´ー`*) 更新頑張って下さい*_ _) (2019年1月13日 18時) (レス) id: 765e39c43d (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - めっちゃすきです(;;)続き楽しみにしてます!! (2019年1月13日 2時) (レス) id: 50485c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
和苗 - とっても面白いです!!!!更新頑張ってください! (2019年1月11日 23時) (レス) id: 7721ae642c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2019年1月7日 1時