生きる 【3年A組―今から皆さんは、人質です―】

. ページ24

.




柊「過去の自分が、今の自分を創る！！！！！！


だから、過去から逃げてる、

お前も、
お前も、
お前も、



極めて幼稚なガキのまま、

成長が止まってるってわけだ！！！！



……そんな奴らが……




一体何から卒業するって言うんだよ！！！！！！」





一颯先生はそう言って

目の前の机を蹴り飛ばした。




.



.




柊「いいか！！！！なぜ！！！！景山澪奈は！！！死ななければならなかったのか！！！！

これから、彼女の生き様を通して！！！

お前らの考えがいかに脆く、弱いものなのか！！！

思い知らせてやる……」






.




.









.





『……さくら！！！！！！』





わたしは教室に入り、何も発さないままのクラスメイトの間を縫うように走り、座り込んでるさくらを抱きしめた。





.




.




「……A……」



さくらの顔は涙でびしょ濡れだ。




『私は、さくらに死んでほしいなんて思ってないっ！！！！！
だって……大切な……友達だから。
せっかく出逢えた、友達だからっ……

……澪奈みたいに……失いたくない…………』




抱きしめる力を強くする。


すると、さくらも腕を回してくれた。


.



「……それはわたしも一緒だよ。A、大切な友達だから。……っ失いたくない。」




.





.






「ちょっと。急に出てきて何を友達ごっこ始めちゃってんの？」




さっきの静まりは嘘かのように

諏訪さんの鋭い視線が刺さる。




.




でも、今なら。言える。




『……友達ごっこなんかじゃない！！！わたしはさくらとは本当の友達！！！』



水越「なぁに〜〜、急に熱くなっちゃって。ウケるんですけど。」



諏訪「これだから奴 隷は…『奴 隷でもなんでもいい。好きに呼べば？……でも、さくらや澪奈を傷つけるのは許さない！！』



.




.




大切なものはちゃんと守らないと。

……いつのまにか消えてしまわないうちに。なくなってしまわないうちに。



.




.



自分の手で！

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す