. (一部回想) ページ18
_______ (回想)
私が登校してきたとき、
教室はとても静まり返っていて。
何かあったということを物語っていた。
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澪奈の机の横にはさくらがいた。
あの頃まださくらとは話したこともなかった。
茅野「なに……これ……」
さくらは机を見て目を見開いた。
宇佐美「まさかドーピングしてたなんてね〜。」
「そりゃあ全国大会でも勝てるよなー」
みんな口々に澪奈の努力を嘲笑った。
さくら「……なんの話?」
宇佐美「ネットで拡散されてる。この前の大会で澪奈がドーピングしてるって。」
澪奈「わ、私はやってない……」
澪奈は震えた声でそう言って、教室を出て行ってしまった。
ただ呆然と立ち尽くす私の前を通り抜けて。
「おいおいおい、逃げんのかよ!」
「あれはマジでやってんな〜」
「認めるまでアイツと喋んなよ〜」
そう呼びかけたのは、諏訪さん。
「はーい。」
口々にみんな返事をする。
...嘘でしょ、なんで……
澪奈はそんなことやってない。
自分の努力で、勝ち上がったんだ。
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宇佐美「さくらも付き合い方考えたほうがいいよ。あ、そしてAもね。仲よかったよね?」
香帆ちゃんはドアのすぐ横にいる私を見ながら言った。
茅野「…どういう意味?」
『…なにを言ってるの?』
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宇佐美「分かんないの?
……このままだと澪奈とおんなじ目に遭うよ、ってこと。」
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そうだ、あの時、私はなんも言えなかったんだ。
茅野「みんなが澪奈を避けるようになって、
まるで空気みたいに無視するようになって。
……可哀想だった、」
諏訪「ちょっとまってよあたしたちは別に……「それで…茅野!お前はどうした?」
立ち上がって言う諏訪さんを遮って
さくらに訊く先生。
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さくら「…手紙を貰いました。澪奈から。」
この話はさくらと友達になった時に
少しだけ聞いたことがある話だった。
手紙の内容は、
私とさくらは違う。
プロレスネタとか全然分からないし、
ずっと合わないと思ってた。
だからもう二度と話しかけないで。
さくらとは友達になれない。
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茅野「……やっぱり私と澪奈じゃ釣り合わないんだって。……だから私も避けるようになりました……
澪奈を空気みたいに無視するようになって、……最低です…澪奈はきっとそれが辛くて…」
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都 - ページ32の、マインドボイス、通称“マイボ”と言うところで、マイボ、ではなくて“マイボイ”です。これからも頑張ってください。 (2019年5月5日 8時) (レス) id: cb1f0a8444 (このIDを非表示/違反報告)
和苗 - Day-2も楽しみにしてます! (2019年1月13日 23時) (レス) id: 7721ae642c (このIDを非表示/違反報告)
たー坊(プロフ) - 続き楽しみです(*´ー`*) 更新頑張って下さい*_ _) (2019年1月13日 18時) (レス) id: 765e39c43d (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - めっちゃすきです(;;)続き楽しみにしてます!! (2019年1月13日 2時) (レス) id: 50485c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
和苗 - とっても面白いです!!!!更新頑張ってください! (2019年1月11日 23時) (レス) id: 7721ae642c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2019年1月7日 1時