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【dt side】

翔太の声を聞いて、やっと俺が焦ってもしょうがないと気づく。

「どうした?」と聞いてくれる翔太に一言、ごめん、とつぶやいて、一呼吸置かせてもらった。
焦るな、と声の調子をいつも通りに戻す。


dt「ううん、大丈夫。 もう着いた?」

nb「うん。」

dt「了解。
今、目黒発作起きちゃっててお出迎え行けないんだけど、うちの鍵開けておくから入って。」

部屋番号を伝えて、電話を切る。


電話中もずっと背中をさすってたんだけど、目黒の苦しそうな状況は一向に引きを見せない。


mg「はぁ、っ・・・ ん、ん・・・」

dt「最初から気づけなくてごめんな。辛いな‥・」


聞こえているのだろうか。
もし聞こえていても、それを理解するだけの余裕があるようには見えない。

だけど、一瞬とはいえ、何も伝えずに離れるのはもっと怖いから、ちゃんと伝える。

dt「翔太と阿部着いたって言うからさ、ダッシュで家の鍵開けてくるから、ちょっとだけ待ってて。」


そんなに距離はないけど、マジの本気ダッシュで玄関へ。

その後、寝室の毛布をひっつかんで、目黒のいるソファーに戻る。

その毛布を掛けてあげると、はじめビクッとして、急に触れるのは怖かったかと反省。
でも、そのあとぎゅっと毛布の端を握りしめていて、触れるものがあると安心するのかな?

そうこうしていたら、玄関のドアが開く音がした。



ab「お邪魔しますー」

2人の声がかすかに聞こえるも、急に人が増えると怖いだろうという配慮からか、大きい声も足音もほとんど聞こえない。


やがて、リビングのドアが開いて2人と目が合うと、震える目黒の隣で申し訳ないけど、俺自身が酷く安心した。


ただ、目黒の発作は一向に落ち着く様子を見せない。





mg「んっ・・・こーじっ・・・!」

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葉桜(プロフ) - ゑさん» ありがとうございます! (2021年8月7日 12時) (レス) id: 7d1a4e7666 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いえ!今の路線でも十分すぎるほどお話の展開が面白く、担当構わず楽しませて頂いてます!笑 これからも無理のない範囲で頑張って下さい! (2021年8月7日 1時) (レス) id: 7b222a0e4e (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - ゑさん» コメントありがとうございます!白ちゃんとなると、ご期待に沿えるか微妙かもしれませんが(汗)、これからもゑさんに楽しく読んでいただける作品になるよう、頑張ります。 (2021年8月7日 0時) (レス) id: 254c810830 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 白ちゃんの病系(?)が好きなので、勝手にこれからの展開が楽しみです!笑主様のお話大好きで、いつも楽しく拝見させて頂いております!これからも、頑張ってください! (2021年8月6日 0時) (レス) id: 7b222a0e4e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉桜 | 作成日時:2021年7月21日 0時

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