「会いたい」と言わせて。

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【nb side】

nb「阿部、遅せーよ。何してたんだよ。」


結局阿部の家の前で30分以上待たされた俺。
車に入ってきた阿部への開口一番がこれなのも許してほしい。

ab「俺が遅いんじゃなくて翔太が早すぎるの。
舘様からの連絡まだだったじゃん！

まぁでも、早めに出て買い出しとかすること考えておけば良かった。待たせてごめん。
それと、車、ありがと。」

nb「ま、まっすぐに謝られると気まずいわ。
･･･俺もごめん。じっとしてらんなくて。」


ab「行こ！まずは買い出し！
舘さん、きっとめめにつきっきりでしょ？」

nb「多分、な。舘さんの家の近くにスーパーあったよな？」

ab「舘様に買ってきてほしいものあるかとか聞いた？」

nb「いや、そういえば聞いてなかったわ。
さっき目黒の家出たって言ってたけど。」

ab「じゃあまだ何が必要かとかはっきりしてないかもね。
とりあえず俺らはあがらせてもらうわけだから、何か適当にお菓子とかつまめるもの買って、舘さんの家行く？」


そうと決まれば、と車を発進させる。

スーパーでは、気づいたら置いてあるLOOK全種類がかごの中に入っていた。
あざとい警察呼ぶぞ、オラ。

まぁでも憎めないんだよなぁー。なんならあいつなりの空気を和ませる計算だろうし。
理系のあざとい恐るべし、と、会計の時に一睨みだけしておいた。


荷物を車に乗せて、再び車のアクセルを踏んで数分。
涼太の家の近くの駐車場に車を停める。

ab「俺荷物持つから、翔太は舘さんに着いたよって連絡して。」

なんか阿部がニヤニヤしてるのはひとまず無視して、言われたとおり電話する。


nb「もしもし？舘さん？」
dt「翔太っ！？ 目黒が！！」

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