英霊が二人 ページ4
ダ「おはよう！響ちゃんさっさと着替えて、管制室にカモーン！！」
早朝に響の部屋だけにダ・ヴィンチはアナウンスを入れる。煩そうにベットにできた布の山がモゾモゾ動く。
眠気がまだ残った顔で響はカルデアの制服に身を包むみ、何度も立ったまま舟を漕ぎながら、顔を洗い歯を磨いて扉の近くに設置されているパネルを操作して扉を開ける。
戸が空くと直ぐに外の冷たい風が部屋の中に侵入する、身震いを一つして響は管制室に向かう。
響(相変わらず、ここの窓からは雪しか見えないな。)
そんな事を思いながら、長い廊下を歩き管制室の前までやってくる。
戸を叩くべきか思案していると、いきなり戸が開いた。まだ、外は暗いと言うのに管制室内は慌ただしく走り回る人や、コーヒーを飲んで眠気を覚まさせている人。
技術班だったからこそ、余り管制室の方を見ないから新鮮だと響は思った。
ロ「やぁ、おはよう。響ちゃん、よく眠れたかい？」
響「おはようございます、ロマニ。でも、貴方の方が眠れてないのでは？」
ロマニは響に声をかけて自分のデスクの近くの椅子に座るように促した。
特に断る理由はないので、響は勧められた椅子に座ってロマニに渡されたココアに口をつける。
ロ「さてと、次の特異点が発見された。」
唐突な事に思わずココアが口から出そうになるのを響は必死に堪えながらロマニに問う。
響「ゲホッ、その特異点って？確か前の特異点は北米だったでしょう？」
ロ「場所なんだけど、少し史実と異なっていてね。調べた所、普通の歴史なら無いはずの王国が出来ているんだ。しかも、他にはあってはならないものが其の王国以外にもあるんだよ。」
響「何やら、段々雲行きが怪しいですね。魔術王ソロモンに近づくにつれ、敵もその特異点自体がややこしくなっています。」
ロマニの言葉を頭の中で何度も再生させながら響は考える。
そんな中言い辛そうにロマニは響に言う。
ロ「ちなみに場所とか、其の王国について何だけど。」
響「うん？」
ロ「場所はエルサレム。そして、其の王国の名は��キャメロット��。」
頭を鈍器で殴られたような感覚が響を襲う。響自身ではない、彼女の中に居るボールス卿だ。
マシュよりも深く憑依し、マシュも強く精神が繋がっているからこそ、響は鈍器で殴られたような衝撃よりも内側の彼の気持ちが多く出ている為、吐き気に襲われる。
それを堪えながらロマニを見つめ返す。
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咲夜(プロフ) - 猫又さん» ありがとうございます！！面白いと言って下さりとても感謝です！！ (2020年1月5日 19時) (
レス) id: 938be23afb (このIDを非表示/違反報告)
猫又(プロフ) - 物語面白かったです！続き楽しみにしてます！(*´∀｀*) (2020年1月5日 18時) (レス) id: 7e9123f40b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲夜 | 作成日時：2019年12月17日 23時
