英霊が十四人 ページ16
ダ「撤退だ！みんな、具代的には口を開けて目と耳を塞ぎたまえ！！」
ベディヴィエールもマシュもそうするがその間にガウェインが斬りかかってくる。とっさに響はベディヴィエールを抱えているマシュの背中を押してバギーに追いやる。
ザシュッ
響「っあああ。」
藤「響さん！」
ダ「響ちゃん！！」
目の前が光に包まれて、光が消える頃には藤丸達は逃げていた。
ガウェ「ベディヴィエール、貴方が・・貴方の様な騎士が、何故この様な戦場に現れたのです！」
ガウェインは嘆きながら怒鳴る。
響「そんな簡単な事も気づかないの？」
ガウェ「なんだと、それにまだ戦う気ですか?そんな満身創痍な状況で。」
響「私はマスターじゃない、当然切り離されても差し支えはない。」
剣を支えに立ち上がるが右肩を負傷したせいで右手は使い物になりそうにない。少し動くけど痙攣している。冷たい目でガウェインは響を見つめる。そして、ベディヴィエールに会った時以上に目を見開いた。
ガウェ「嗚呼、なんと言うことか。サー・ベディヴィエールのみならず貴方もか。いや、また我が王に反逆する気か！サー・ボールス！！！」
響「やっぱり、わかるんだね。」
ガウェ「では、あの盾の少女も貴方と似たような気配がした。あの少女も貴方と同じか？サー・ボールス。いや、何度も耳には聞いているが名を聞こうか。」
響「響よ。間宮響。それと、貴方の言う盾の少女と私はちょっと違う。」
ガウェ「では、響。このまま死ぬか。元同僚として、獅子王に再び忠誠を誓うか。選びなさい。」
響「私は・・・ゴフッ！！」
ガウェ「っ！」
右肩から血が垂れ、足元に血溜まりを作っていた、そして、彼女も立っているのが精一杯で限界が来たのである。血を吐いて倒れかけるのをガウェインはガラティーンを地に放り投げて彼女を支える。
喉をヒュウヒュウ鳴らしながら、血の気のない顔で虚な目で何処かを見ている。不意にガウェインの脳裏に妹・ガレスの姿がよぎる。
ランスロットに殺された大切な妹。本当は許されないと知っていながら、ガウェインは響を抱き抱えて、聖都の中に入っていった。
騎士「ガウェイン様、いくら貴方でも選ばれていないましてや敵を城内に入れるなど！！」
ガウェ「黙れ、もしもの時は私から獅子王に言って伝える。お前達は持ち場に戻れ。」
騎士「「はっ！」」
続く
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咲夜(プロフ) - 猫又さん» ありがとうございます！！面白いと言って下さりとても感謝です！！ (2020年1月5日 19時) (
レス) id: 938be23afb (このIDを非表示/違反報告)
猫又(プロフ) - 物語面白かったです！続き楽しみにしてます！(*´∀｀*) (2020年1月5日 18時) (レス) id: 7e9123f40b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲夜 | 作成日時：2019年12月17日 23時
