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228.side降谷 ページ30

一瞬で離された唇に、そのまま顔を近づけていけば、Aがきゅっと目を瞑る。それを見ながら唇同士をそっと重ねた。









重なって、離れてまた触れて。何度も繰り返し、時折わざとリップ音を立てる。









呼吸が辛くなったのだろう、薄く開いた口に、待っていたというようにするりと舌を口内に入り込ませた。









「...ん...ふ...ぁ......っ...れ...ぃ...ま...!!」









零、待って、無理。








恐らくそういったのだろうが、生憎日本語になっていなかったので無視をする。









パシパシと胸を叩かれても素知らぬ顔で続けていれば、Aの腰が抜けたので仕方なく顔を離した。









「はぁ、はぁ...ちょ、待ってって言ったじゃん!??」









「無理、待てなかった。腰抜けるまでして悪いとは思ってるけど後悔はしていない。それと今後やめるつもりもない。」









悪びれず言い切れば、ため息をつかれた。









全くもって後悔はしていない。Aと触れ合っていたかったのだ。









「もう...!!仕事、行かなきゃなんでしょ?」









早く行け、と目で訴えられ、肩をすくめて笑う。









「あぁ、もう行く。充電も出来たし。...最後に。」








最後に、とAの額にキスを落とし、満足してAから離れて扉の前にたつ。









「行ってくる。」









必ず帰ってこられるように。









Aの家に泊まったあの日のように、今度はAに促される前にその言葉を口にした。









扉を開け、振り返ってそう言った俺にAはこくりと頷いて言葉をかけてきた。









「いってらっしゃい。」









不思議だ。Aのこの言葉を聞くだけで、必ず帰ってこなければ、という思いになる。俺の帰る場所はここだ、と思えるのだ。









Aのその言葉にふっと笑みを浮かべ、俺はその場から立ち去った。

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設定タグ:名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品ジャンル:アニメ
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2806 - 227の一番最初の会話文名前変換がされません。 (2020年5月5日 23時) (レス) id: 9f4a8947a4 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 紫乃さん» もしノット生存だった場合は番外編書きますね!!続編もよろしくお願いします!!! (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 紫乃さん» コメントありがとうございます!!篠崎さんはもっと後に出てくる予定の重要人物かもしれません笑キュラソーに関してはネタバレになるのでノーコメントで笑ただ私も一応どちらのルートも考えているので迷ってます... (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - salomeさん» 了解です!!本編では、ハロは純黒の悪夢後に出てくる予定です!!番外編は書き次第のせます!!リクありがとうございます!! (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃 - 本編でキュラソーが原作通り死んでしまうのなら、番外編の方でキュラソーの生存ルートで三つ子や少年探偵団と仲良くしているお話が読みたいです...!勿論いつになっても構いませんので...!続編も応援しています!! (2018年9月15日 15時) (レス) id: ac941b5bc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空良 | 作成日時:2018年8月15日 21時

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