225.side降谷 ページ27
仕事を終えて病院に着いた時には12時を回っていて。
連絡はしてあったものの、誰も起きていないだろうと少し落ち込みながら病室に入れば、小さな明かりをつけて本を読むAの姿が見えた。思わず駆け寄って後ろから抱きしめたら小さく悲鳴をあげられそうになったけど、その前に声を掛けることに成功した。
声をかければ安心したように肩の力を抜いたAに、ぐりぐりと頭を押し付ければ、擽ったいと身をよじられた。
その為、ぐりぐりするのをやめてAを抱き締めた腕に力を込める。
Aの存在をしっかりと確認した所で、病院を訪れた理由である澪の事を口に出した。
「...澪、大丈夫か？」
口から零れた言葉は、俺らしくない不安げな声で。
それに気がついたのであろうAは、笑顔を見せながら今日あったことを話してくれた。
「うん、検査の後疲れて寝ちゃってたけど、起きてからは透流と郁流と3人で楽しそうにしてたよ。澪は声出せないけど、あの二人が言いたいことをサッと理解してるみたいでいつもと変わらない様に話してた。3つ子ってやっぱり何かあるんだろうね。」
驚いた。3つ子にはやはりそういった何かがあるのだろうか。
驚きを隠さずに顔に出し、それから俺を気遣うように話してくれたのだろうAにむかって目を細めて笑う。
「そうか、澪が辛くなさそうなら良かった。俺、またしばらく忙しくて会いに来れないだろうから...」
そう、本当は今日だってA達を巻き込まない為にも会うべきではないのだ。
それでも、澪が目を覚ましたと聞いて会わない訳には行かなかった。
Aを抱きしめていた手を離し、ふらりと3つ子の寝ているベッドの傍らに移動する。
ベッドの端に腰掛けて真ん中で眠っている澪へとそっと手を伸ばした。
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2806 - 227の一番最初の会話文名前変換がされません。 (2020年5月5日 23時) (
レス) id: 9f4a8947a4 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 紫乃さん» もしノット生存だった場合は番外編書きますね！！続編もよろしくお願いします！！！ (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 紫乃さん» コメントありがとうございます！！篠崎さんはもっと後に出てくる予定の重要人物かもしれません笑キュラソーに関してはネタバレになるのでノーコメントで笑ただ私も一応どちらのルートも考えているので迷ってます... (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - salomeさん» 了解です！！本編では、ハロは純黒の悪夢後に出てくる予定です！！番外編は書き次第のせます！！リクありがとうございます！！ (2018年9月15日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
紫乃 - 本編でキュラソーが原作通り死んでしまうのなら、番外編の方でキュラソーの生存ルートで三つ子や少年探偵団と仲良くしているお話が読みたいです...！勿論いつになっても構いませんので...！続編も応援しています！！ (2018年9月15日 15時) (レス) id: ac941b5bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空良
| 作成日時：2018年8月15日 21時
