夢を見ていたら ページ3
3人で手を繋ぐ、なんていつが最後だっただろう。
家に向かっている間に、ぼんやりとそんなことを考えれば、不思議そうな顔をした零にかおをのぞき込まれた。
「どうしたんだ？」
「ううん、なんでもないよ？」
「嘘つけ、なんかあるんだろ？ほら、言え。」
私のなんでもないという言葉を即座に否定した零は、私のほっぺたを摘み、みょーん伸ばす。
零はこの時から人より力が強かった。痛い。
摘まれてたせいで若干日本語になってなかったものの、わかった、話す！と言えば手を離してくれた。ふぅ、と犠牲になったほっぺを擦りながら仕方なく思っていたことを口にする。
「...零も、ヒロも大好きだなぁ、って思っただけだよ？」
今はもう、3人揃って、なんて。3人で手を繋いで、なんて出来ないから。
最後の言葉はなんとか口にしなかったけど、雰囲気で何かを察したらしい零とヒロは眉を顰めて口を開いた。
「なんで、大好きとか言ってるのにそんなに泣きそうな顔をしてるんだよ。」
「俺らもAのこと大好きだからな？」
「...泣きそう、かなぁ？そんなつもりはなかったんだけど...違うんだ、ヒロや零が私のことを嫌いとか思ってる訳じゃなくてね？いつか来るお別れが怖いなぁって。だから...！？！？？」
笑顔をつくって2人にたどたどしくも説明をしようとすれば、零に繋いでいた手を引かれて抱き締められた。ヒロも私と零を抱きしめる様にぎゅっとくっついてくる。
「そんな顔、すんな。」
「心配しなくても、俺たちはずっと一緒だ。」
囁かれる言葉に、涙腺が刺激される。
嘘つき。
零もヒロも、私の前から消えるのに。
ヒロなんか、一生会えなくなってしまうのに。
言いたくても口に出すのは憚られて、キュッと口を閉じて堪えた。それでも涙は止まらなくて、零の肩を濡らしていく。
2人は、そんな私に何も言わずにそっと抱きしめていてくれた。
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ぷぅ(プロフ) - はい、ありがとうございます(#^.^#) (2018年11月4日 2時) (
レス) id: d0100f321f (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - ぷぅさん» 激裏...書いたことが無いのでとりあえず他の方の作品読んで学んできます笑書けそうでしたら書きますが、無理..！！ってなったらごめんなさい！！ (2018年11月3日 23時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - 番外編の方に半年前に二人が久しぶりに一つに繋がった時の激裏ストーリーを書いて欲しいんですけど可能でしょうか？もし可能であれば宜しくお願いします(´∀｀) (2018年10月24日 16時) (レス) id: d0100f321f (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - salomeさん» ありがとうございます！！！たしか、ナタリーさんの子供と3つ子の話の後くらいにリクエストして下さいましたよね！！その位にいれておきます！！ (2018年10月14日 22時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
salome(プロフ) - リクですが前に同期組と沖矢さんとハロの絡みを見てみたいという話覚えていますがハロを見た時どんな反応をしたり可愛がるのが見てみたいし名前の由来で盛り上がったりそこに降谷一家も交えてほしいです (2018年10月14日 19時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空良
| 作成日時：2018年8月20日 9時
