お隣さんはイケジョ２【Fischer's】

62話 ページ13

シ「おま…体調は？」

貴『平気、寝なさすぎただけ
　 …で？さっきの言葉どういう意味？
　 っていうか、好きだとは一言も言われてないんだけど？』

シ「…あれ？そうだっけ？」

貴『なんで忘れるかなぁ？
　 …って、断った私が言えることじゃないか』




サイドテーブルにあった水を飲み干して、
一呼吸おいて俺の方を向いた。





貴『…私、よく恋愛相談されるんだよ』

シ「はい？」

貴『年上の人を好きになっちゃって、とか
　 立場が違いすぎる人に恋しちゃって、とかさ
　 でも、それが何？そんなの恋愛に関係ない
　 立場とか年齢とか、それは言い訳で、
　 逃げにしかならないって、言った
　 ………でも、逃げてたのは、私 』





ギュッとグラスを握りしめ、うつむく。






貴『シルクに言われた言葉、全部嬉しかったんだ
　 でも、立場とか会社とかファンとか、優先した
　 シルクと、周りの人たちが悲しまなければいいって
　 …でもごめん、無理だった、倒れてやっと気づいた』



貴『あんたの隣で幸せになるのは、私がいい
　 辛くても喧嘩しても、傍に居るのは私がいい
　 …もう遅いかもしれないけど、言わせて

　
　 あなたが好きです もう一度私を愛してくれませんか？』
　

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