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JUNGKOOK
ジャンケンに勝って1人部屋になったけど、やること無くてホテル内をさまよっている僕。
ふと顔を上げたらソランが見えた。
声をかけようと近づくと、隣にはユンギヒョンがいた。
ズキッ。
あーまただ。
また心が苦しくなる。
2人の間に割って入りたいけど、足が動かない。
気づけばユンギヒョンもソランもいなくなっていた。
フラフラと2人がいた場所へと行くと足元に小さなピアスが落ちていた。
これ、確かソランのだったよな？
カムバックの時に耳にピアスをしている事に気づいてたけど、ソランには何も聞かなかった。
届けた方がいいよな。
ソランの部屋に行くと、ドアをノックする前に扉が開いた。
NA「うわっジョングク？！何してるの？」
これ、おまえのだろ。
ピアスを出すとありがとうって言いながら抱きついてきた。
ちょっ、やめろって。とりあえず部屋にいれろ！
NA「ジョングガ〜助かったよ。部屋に戻ったらついてなくて、今から探しにいくとこだったの！」
嬉しそうにするソランを見て、僕も嬉しくなった。
ソランっていつピアス開けたの？
ふと疑問に思って聞いたけど、聞かなきゃよかった。
NA「カムバック前にユンギに開けてもらったの。」
またユンギヒョンか。
NA「血汗涙のMVの時も開けたんだけど、すぐに閉じちゃって。だから、また開けたの。」
そーいえばあの時もピアスしてたな。まぁイヤリングかと思ってたけど。
持ってたんだね。ピアスなんて。
抑揚のない声でそう聞けば、またユンギヒョンの名前が出てきた。
NA「ユンギがくれたんだ。これが無かったら、きっと気づいてもらえなかった。」
意味が分からなくて、首を傾げると言葉の意味を教えてれた。
NA「MVを撮る時にあの格好だったら、絶対みんなに私だってわからないと思ったの。」
確かに、ワンピース姿にロングヘアのソランなんて見た事なかったからユンギヒョンが名前を言わなきゃ気づかなかったかも。
NA「どうせ私の事なんか何も知らない、誰もわかってくれないって思ってた。でもさ、本当は気づいて欲しかったんだよ。」
NA「苦しくて、辛くて、何もかもが怖かった私を皆に見つけて欲しかったんだ。」
だからピアスを付けたの？
NA「いや〜撮影前に気づいたら、自分でピンを耳に刺しててさ〜焦ったよ(笑)」
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作者名：月未
| 作成日時：2018年8月3日 16時
