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V
とうとう気づいちゃったかー。
可愛いマンネのジョングクがソランの事を好きだって気づいたみたいだ。
ん?正しくは気づき始めた。かな?
ぼーっとソランを見ている事が増えたし、ユンギヒョンとソランが一緒にいると辛そうな顔をする。
なのにソランがそばにいるとどうしていいのか分からないみたいで、そわそわしている。
こんなジョングク初めて見たよ。
からかってやろうかとも思ったけど、それも可哀想かな?
ソランとユンギヒョンが付き合い始めてから気づくなんてあいつも馬鹿だな〜。
まぁそんな馬鹿だから可愛いんだけどね(笑)
・・・さて、どうしたもんかな。
ソランを好きだってちゃんと気づくまで待つべきか。
それともさっさと教えてやるべきか。
悩みどころだな〜。
ジミンがソランを好きだって気づいた時、ジニヒョンが、ホソギヒョンが、ナムジュニヒョンが、皆がソランを好きだって気づいた時に俺は何もしなかった。
だってその時の俺はソランを好きな気持ちを諦めてなかったから。
でも、ユンギヒョンがソランを好きだって気づいた時に俺は諦めたんだ。
あの人には勝てる気がしない。
そう思ったから。
理由はなんだろう?よく分からないけど直感?
いや、どうかな?心のどこかでソランがユンギヒョンを特別に思ってる事に気づいてたのかも。
ソランを救えるのはユンギヒョンで、ユンギヒョンを救えるのはソラン。
それだけ。俺じゃダメなんだ。
ユンギヒョンはあまり感情を表に出さない人だ。
だから苦しんでても俺には分からない。
なのに、ソランは気づくんだ。いつもそうだった。
俺と遊んでても、ユンギヒョンの事を気にしてた。
疲れてるユンギヒョンを寝かそうと、俺達をさりげなく遠ざけたり。
隣に座って肩を貸したり。
ユンギヒョンにはソランが必要なんだ。
ごめんな、ジョングク。
俺はお前に協力できないよ。
2人は一緒にいないといけないんだ。
NA「ちょっと前の席に行ってくるね〜」
俺達と座っていたソランはユンギヒョンの席に行ってしまった。
あ〜ジョングクのやつ悲しそうな顔しちゃってるよ。
ジョングガ〜お菓子食べようぜ!
口にお菓子をたくさん入れるとモゴモゴ言いながら怒るジョングク。
可愛い可愛いジョングク。振られても大丈夫!俺がそばにいてやるからな。
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作者名:月未 | 作成日時:2018年8月3日 16時