ヒョンorマンネ？ 4

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ソラン


あーやってしまった･･･


何も泣くことなかったのに。


これまでだってこんなドッキリ何度もやってきたじゃないか。


酷いことを言って実は嘘でしたーなんて、こういう仕事にはつきもので、慣れなきゃいけない。


あの時の僕はびっくりしたーって笑わなきゃいけなかったんだ。


そう、それが正しい答えだったんだ。


だけど･･･できなかった。


僕にとって脱退って言葉は重すぎたんだ。


ユンギやテヒョンがやりたい事があって辞めるっていうなら僕は応援する。


事務所やファンが反対しても、僕は･･･僕達メンバーは応援するべきなんだ。


いつかそんな日が来てもいいようにって覚悟はしてきた。


けど、ドッキリでやるほど脱退という言葉を僕は軽くは考えられない。


僕が泣いた時、SUPER JUNIORや東方神起のヒョン達の泣いている顔が何度も頭をよぎったんだ。


ジェジュニヒョン達がいきなり訴訟を起こして出ていった時、そしてそのすぐあとハンギョンヒョンが訴訟を起こした時、僕はそばにいたのに何も出来なかった。


ただ泣いているヒョン達を見ているだけだった。


僕にはヒョン達には返しきれないほどの恩がある。


僕が今こうしてここにいるのは、ヒョン達が僕を変えてくれたから。


心から笑えるようにしてくれたからなんだ。


なのに･･･何も出来なかった。


当事者のヒョン達はもう立ち直ってるのに、見ていただけの僕が過去を引きずっている。


でも、これは僕の気持ちの問題でメンバーには関係ない事だ。


あー悪いことしたな･･･


宿舎へ帰るつもりだったのに、事務所を出たあと足がどうしても向かなかった。


初めてあの家に帰りたくないって思ったんだ。


はぁーどこに行こう。


実家？


でも、ヒョン達もヌナも今は家を空けていてしばらくは帰って来ない。


さすがにSUPER JUNIORのヒョン達の家にはいけないし。


う〜ん、僕が泊まれる所か〜･･･あっ、あった。


とりあえずそこに行こう。

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