少年達と少女。 5 (ページ8)

今日:7 hit、昨日:9 hit、合計:49,842 hit

2 ページ8

NOA

声をかけてきたのはEXOのリーダーであるスホ(SH)さんだった。

･･･。

どう返事をしよう。

ノートは･･･無い。

携帯で文字を打つしかないか。

SH「NOAちゃんだよね？今、声出せないんでしょ？」

そう話しかけられ、私の携帯をいじる手が止まった。

SH「隣いい？」

返事の代わりに頷くとスホさんは隣に座った。

SH「撮影遅れるみたいだね。セットの準備がまだ終わってないらしいよ。」

なんでこの人がそんな事を知っているんだろうと不思議に思っていたが、どうやら今日の撮影相手がスホさんだとやっと理解した。

ということは、私を指名したのもこの人？

SH「僕のこと覚えてる？」

色んな歌番組で共演しているし、テヒョンと仲が良い事も知っている。

なんならNOAとして何度か会話もした事ある。

が、たぶんスホさんがいいたいのはＳＭで練習生をしていた頃の事だろう。

『はい。1度お話しした事ありましたよね？』

SH「うん。君はあまり僕に興味なかったみたいだけどね。」

そう言って苦笑いをするスホさん。

確か、入ってすぐの頃にスホさんに話しかけられた事がある。

SH「分からない事があったら何でも聞いてね。」

優しそうな人だなとは思ったけど、その頃の私は超人見知りだった。

だってまともに会話できるのはヒチョルとウニョクさんくらいしかいなかったから。

学校も殆ど行ってなかったし･･･。

ジョングクよりも酷かったな～と昔の事を思い出していた。

スホさん･･･確か本名はジュンミョンさんだっけ？

練習生に慕われる優しいお兄さんって感じだったな～。

SH「･･･ごめんね。」

いきなりスホさんに謝られた私は何事か分からず首を傾げていた。