少年達と少女。 5 (ページ34)

今日:9 hit、昨日:1 hit、合計:49,835 hit

2 ページ34

RAPMONSTER

俺の作業部屋の床に座り込んで、飾ってあったベアブリックをいじくり回しているソラン。

ソランはもう3日もここに入り浸っている。

なぁ、お前いつまでここにいるんだ？

NA「ダメなの？」

自分の作業部屋に行かないのか？

NA「行っても何も思いつかないし･･･」

ホソクのとこは？

NA「1日中入り浸ってたら怒られた。」

じゃぁユンギヒョンのとこは？

NA「･･･。」

ソラン？

NA「私、ユンギに嫌われたっぽい。」

ベアブリックを棚に戻したかと思うと、椅子に座って背中を向けている俺の肩に顔を乗せてきた。

NA「ナムジュナ～どうしたらいい？」

喧嘩でもしたのか？

NA「･･･わかんない。」

肩に乗せたまま話すから顎がくい込んで痛い。でもまぁこんなに凹んでるソランも珍しいな。

そもそもヒョンがソランを嫌うなんてないだろ･･･。

ちゃんと話したら？理由聞けばいいじゃないか。

そう言うと、また床に座り込んでしまうソラン。

NA「嫌いだって言われたら？そんなの怖いからやだ。」

なぁソラン、怖いからって逃げてていのか？

NA「･･･。」

何も知らずにいる事の方が怖いと俺は思うぞ。

NA「･･･そうだね。ありがとうナムジュナ。」

頭を軽く撫でてやると擽ったそうに笑っている。

あーソラン、お前は絶対に嫌われてないぞ。

頭を撫でながら言うとソランは小さな声で、そうだといいな。と言った。

絶対に嫌われてない。

理由は簡単だ。

俺の作業部屋の扉の向こうにユンギヒョンがいる。

シルエットで丸わかりだ。

扉越しで分かるくらいに機嫌が悪いのがわかるな。

俺がソランの頭撫でてるのが見えてるのか？！

最近気づいたけど、あの人ソランの事になると嫉妬深くなると思う。

誰かがソランと仲良くしてるとじーっと睨んでいる。

かと思えば優しく微笑んでいたり･･･。

よくわからな･･･くはないか。

俺の気持ちはきっと･･･。

子供が親離れする時のようなもんだ。

うん。きっとそう。

それ以外にはない。

･･･ないんだよ。

SG「悪かったなナムジュン。」

そう言ってソランを連れていくユンギヒョン。

幸せになれ。俺の大好きなソラン。

2人の後ろ姿を見ながら呟いた声は誰にも届かない。

これでいい。

これでいいんだよ。

さぁ曲作りを始めるかー。