少年達と少女。 5 (ページ19)

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事は遡る事1週間前。

その日、韓国では大きなイベントが行われていた。

大手事務所から小さな事務所まで様々な所からアイドルが集められる一大イベント。

そこにはこれから各事務所からデビューすると噂されている新人アイドルも参加する。

そしてもちろん防弾少年団もそのイベントに呼ばれている。

ソランは活動休止中という事もあり、イベントには参加はしない。

しかし、ＳＭからの依頼で新しくデビューする新人グループに作曲する事になっているソランはそのイベントを観覧しに来ていた。

NA「ちょっとヒチョルの所に行ってくるね～。」

JN「僕、ジュース買いに行ってくる！ソラン途中まで一緒に行こう。」

NA.JN「いってきまーす。」

2人はそう言って控え室を出ると歩き始めた。

もう少しで分かれ道。という所で誰かの声が控え室の方から聞こえてきた。

そちらを見ると扉が少しだけ開いている。

「俺さ～防弾少年団のジンさんみたくはなりたくないな。」

「あ～わかるわかる。顔だけで売れるっていうのは嫌だよな。」

「そうなんだよ！てか本人も自覚してるでしょ、歌もダンスも微妙な事(笑)」

そんな声が聞こえてきて、2人は足を止めてしまった。

JN「あ～、ソラン行こうか。」

NA「･･･。」

よくある事だと気にせず歩きだすジンにソランは何も言えなかった。

JN「じゃぁソラン、僕はこっちだから。ヒチョルさんの所に長居せずに早く帰っておいでね。」

NA「･･･うん。」

ソランに手を振りながら歩くジンはいつもの優しい笑顔のジンだった。