少年達と少女。 5 (ページ11)

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SUGA

ったく。こいつは無自覚でこういう事するからやっかいだ。

ソランを引き剥がした後は、全員で宿舎へ帰る。

他のメンバーを先に行かせて、俺とソランが1番後ろを歩いて行く。

チラチラと、ソランが俺の顔を見てくるが気にしない。

ソランが俺を見てくる理由は･･･まぁ手繋いでるからだろう。

部屋を出た後何も言わずに手を繋いで、そのまま歩いてるせいか困ってるみたいだ。

･･･ソラン。

名前を呼ぶと俺の顔をみて首を傾けている。

何？って言いたいのかな？

ソラン。愛してるよ。

そう言うと顔が真っ赤になっている。

これちょっと面白いな。

離れてる間だけ言おうかと思ったけど、毎日言ってもいいかもな。

バシッ！

おい、痛ってなー。

俺の腕を繋いでいない方の手でバンバン叩いてくる。

叩くなよ。手離してやらないぞ。

そう脅すと叩くのをやめたソラン。

不満そうな顔してるけど、顔は真っ赤なままだ。

･･･事務所出るまでこのままでいいか。

ソランが逃げないのをいい事に事務所を出る直前まで手を繋いでいた。

途中ジニヒョンに気づかれたけど、何も気づいていないふりをした。

･･･ヒョンには悪いけどソランは離さないから。

やっぱり俺ずるいな。

フッと鼻で笑う俺に、ソランが不思議そうな顔をしている。

お土産いっぱい買ってきたぞ。

そう言うと嬉しそうな顔をして繋いでいる手をブンブン振るソラン。

宿舎に帰ってからはソランへのお土産でテーブルが溢れている。

ソランは大量のお土産でご機嫌のようだ。

やっぱり皆が揃うのがいいな。

お菓子を頬張るソランを見て俺は改めてそう思った。