少年達と少女。 5 (ページ2)

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NOA

JS「着いたよソラン！」

短いドライブだったな～。

「NOA！待ってたよ！」

着いた先の撮影スタジオで待っていたのは、有名ブランドのデザイナーさん。

前々からブランドのモデルをやってほしいと話はあったけど、断っていた。

女の子らしい格好は防弾少年団のNOAには合わないから。

だけど少し考え方を変えてみる事にした。

私は私。

どんな格好をしていようとそれは変わらない。

私は変わることを恐れない。

ユナ「ソラン！」

ユナオンニ？！

メイク室にはなぜかうちのスタッフであるユナオンニがいた。

JS「ソランの為にメイクしたいって、向こうには着いていかずに残ってくれたんだよ。」

オンニ～！

知らない人だらけの中で、オンニが待っていてくれたのが嬉しくてつい抱きついてしまった。

ユナ「オンニが可愛いくしてあげるからね～♪」

ユナオンニは防弾少年団のデビュー当時から担当しているメイクスタッフだ。

《피 땀 눈물 (Blood Sweat & Tears)》のMV撮影の時に、私の背中の傷を隠してくれたのはこの人。

見せたかったのは大きな傷だけで、タバコの跡なんかは写したくなかった。

それが分からないよう綺麗に背中にメイクをしてくれた。

傷をみて酷く驚いていたけど、何も言わずにいてくれたオンニ。

あの時にオンニの優しさに気づけていたら･･･。

ユナ「なにぼーっとしてんの？あっ！わかった～寂しいんでしょ？！皆がいないと静かだもんね～。」

NA『オンニとオッパがいるから寂しくないもん！』

ノートに文字を書くと、オンニが可愛いやつめって言いながら頭を撫でてくれた。

JS「早くメイクしてください。撮影時間が迫ってますよ。」

ユナ「はいはい。怖いお兄さんだわ。」

出来上がって鏡を見ると、そこにいるのは自分じゃないみたい。

お～、誰だこれ。

ユナ「可愛い～！連れて帰ろうかしら。」

JS「ダメですよ。僕の妹ですから。」

ユナ「あら？私にとっても妹みたいなもんよ。文句ある？」

何だかおかしな火花が飛んでいるような･･･。

よし！さっさと行こう。

いつも写真撮影はやっているはずなのに、服装が違うとこうも違うもんかと驚かされる。

ポーズはもちろん表情もいつもとは違う。

それに照れくさい。

撮った画像を見せてもらうと、やっぱり自分じゃないみたい。