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僕と彼ら、再会の時 ページ9

『ハル〜準備はどう?出来てる?』

『大丈夫だよ。お母さんの方は?』

『ばっちりよ!じゃあ行きましょうか』

『うん』



キャリーケースをごろごろ引きずり、僕とお母さんは空港へと向かう。


お父さんの仕事の都合で夏休みに日本に帰る予定が伸びて9月になってしまった僕ら。


1週間はレッスンも学校も休みだ。


ここにいないお父さんは、仕事場へ寄ってから空港に向かうとの事だった。


タクシーを使い空港に着いたはいいが、思いのほか時間が早く暇になってしまった。



『1人でウロウロしてきてもいい?』

『いいわよ。お父さんと合流したら電話するわね』

『うん、わかった』



1人で空港をうろうろ。



『わぁこれ美味しそう・・・あ、こっちも』



お土産屋さんで目につくのは食べ物ばかり。


でも祖父母には既に母がお土産を買っている。


そして残念なことに僕にはお土産を渡す友達はいない。


なので見る専門で買うことは無い。



『わっ、』


買う人の邪魔にならないようにひっそりとお土産を見ていると誰かと肩がぶつかってしまった。



『す、すいません』

「ん?あれ?もしかしてハル?」

『・・・韓国語?って、あ!!』

「Oh!声大きいよ!」

「あ、ごめんなさい」



韓国語で話しかけられ、更には名前を呼ばれ、深く被った帽子からちらっと顔を覗くとなんとぶつかったのはハンソルだった。


嘘でしょ・・・なんでこんな所に?



「あ、おお、お疲れ様です・・・」

「別に疲れてないよ?」

「で、ですよね・・・」

「ここじゃ邪魔になるし向こう行こうか」

「え?あ、えぇ?!」



腕を引かれ、人気のない方へと進む。



「ハルなんで空港にいるの?」

「あ、あの、えっと、父親の仕事の都合で夏休みに日本に帰れなかったので・・・」

「じゃあ今から日本に帰るんだ?」

「はい、そうなんです・・・あの、ハンソルさんは?」

「俺?俺も日本に行くんだよ」

「え?!仕事ですか?」

「仕事だよ」



今や有名アイドルとなったSEVENTEEN。


海外に出国する時は大勢のファンが詰め寄るはずだし、記者の人も集まって写真撮られるはずだよね?


空港内の事を思い返してもそんな雰囲気はなかった。


仕事ならこんなとこにいるはずないけど・・・あ、もしかして非公式スケジュールか?それなら納得だ。

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月未(プロフ) - ruru_chandayo00さん» コメントありがとうございます!全然更新してなくて申し訳ないです(/. _.\)ゆっくりとではありますが続きを書いていますので、アップするまでもう少々お待ちくださいʕ ◦`꒳´◦ʔ (7月17日 10時) (レス) id: c1de91fe05 (このIDを非表示/違反報告)
ruru_chandayo00(プロフ) - 素敵すぎます!!更新楽しみにしてます! (7月13日 22時) (レス) @page8 id: 9f9b345cea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月未 | 作成日時:2023年4月17日 6時

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