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「どうしたんです?」
YJ「いや、お前意外とこっちの曲知ってんだな」
SB「ですね!韓国来て日が浅いから日本の歌を歌うかと思ってたよ」
「・・・・・・」
BG「にしてもちょっと曲が古いよね?最近のは知らないの?」
「古い・・・」
改めて、僕が死んで時が経ったんだと思わされた。
あの頃は流行っててみんなカラオケに行くと歌ってた曲なのに・・・。
HK「よーし、次は僕が歌うよ!この曲、僕がまだ小学生の時に流行ったんだよ〜」
「へーそうなん・・・"ピッ、"」
HK「ちょっ!なんで消すの!」
「カイはこんな曲歌わなくていい」
HK「えぇー?!」
「違うの歌って、ほら早く」
HK「わかったよ・・・もう!」
カイが入れた曲は僕が大嫌いな曲だった。
こんな曲、消えてしまえばいいのに。
それは僕がゴーストライターとして世に出した曲だった。
1曲だけと思いながら渡した曲が思いのほか良かったと、その次に同じグループに依頼されて渡した曲がまさかの音楽番組で1位を獲得した。
自分が作った曲が1位を取るなんて本当なら泣いて喜ぶようなことだけど、この時は虚しさと後悔した気持ちでいっぱいだった。
忘れたくても忘れられない僕の過ち。
SB「ハル?どうしたの?」
「え?」
SB「ぼーっとしてるから・・・体調悪い?」
「いえ、大丈夫ですよ」
SB「ならいいけど・・・ねぇ何か一緒に歌わない?ハルが知ってる歌で僕も知ってるのないかな??」
「あー、そうですね・・・」
いくつか曲のタイトルを言うと、ヒョンは早速それを入れた。
ニコニコしながら僕の方を見て歌うから何だか少し恥ずかしくなる。
HK「次は僕と!」
YJ「待て待て!俺が先だ!」
TH「僕はその次でいいよ〜」
BG「BTS歌おうぜ!!」
なんて騒がしい人達だろうか。
休む暇もなく次から次へと歌わされる。
いつか、この人たちのために僕が曲を作れたら・・・あれ?そういえば確か僕は死ぬ前に曲を作っていたような・・・誰のためだっけ?
凄く、凄く、大事な・・・
「い"っ、」
HK「ハル?!」
「頭が、痛っ、ゔぅ・・・」
YJ「おい!大丈夫か?!」
急に頭が痛くなり、座っていることさえ辛くなる。
うずくまると誰かが背中をさすってくれた。
SB「やっぱり体調悪かったんだ・・・ごめんね僕らが無理やり連れてきたから」
「いえ、違います・・・違うんです・・・」
この痛みは何度か経験した痛みだ。
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月未(プロフ) - ruru_chandayo00さん» コメントありがとうございます!全然更新してなくて申し訳ないです(/. _.\)ゆっくりとではありますが続きを書いていますので、アップするまでもう少々お待ちくださいʕ ◦`꒳´◦ʔ (7月17日 10時) (レス) id: c1de91fe05 (このIDを非表示/違反報告)
ruru_chandayo00(プロフ) - 素敵すぎます!!更新楽しみにしてます! (7月13日 22時) (レス) @page8 id: 9f9b345cea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月未 | 作成日時:2023年4月17日 6時