元SVTだった僕が死んでTXT(仮)になる話 3

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今思えばつまらない嫉妬心だったんだ。


俺には早く寝ろって言ったのに隣にいるやつには言わないの？


ほんとだったらそいつももう宿舎で寝てなきゃいけない時間なのに。


ねぇヒョン、俺が待ってるのわかってたよね？


もしかしたて予定が変わったっていうのはそいつといるための嘘？


ヒョンは俺に嘘をついたの？


ほんとは俺の事邪魔だと思ってたの？


ありえない、そんな人じゃない、分かっているのに･･･苛立つ気持ちを押し込めて宿舎に帰り、眠れないのがわかっているのに布団を頭から被る。


ヒョンが帰ってきて直ぐに俺の所へ来てくれたら許そう。


寝ている俺に”ただいま”って言ってくれたら今日見たことは忘れよう。


その日の俺は酷く疲れていたのかもしれない。


凄く嫌なことがあってイライラしていたのかもしれない。


だからこんなにもおかしな考えがでてきたのかな？


今となってはもう覚えてないけれど。


朝になってヒョンが来なかったことに俺はまた腹を立てた。


俺が怒っているのに、ヒョンは何も気づかず普通に”おはよう”と声をかけてくる。


無視したら聞こえていないと思ったのかもう一度”おはよう”と声をかける。


それも無視して、そしたらヒョンは困った顔をした。


”どうして無視するの？”って聞いてくれたら俺は昨日の話をするのに。


なのに、他の奴らが起きてきてあっという間にヒョンを取り囲む。


俺の方をちらちらと気にしているのに気づいていたけど、俺はそれすらも無視をした。


ヒョンが作ってくれた朝ご飯をゴミ箱に捨て、さっさと宿舎を出る。


これ見たらさすがにヒョンは俺が怒ってることに気づくよね？


昼になって、ようやく話す時間がとれた時、ヒョンが声をかけてくれた。



「ジョンハナ、体調でも悪い？」

「別に」

「そう･･･ならいいんだけど」

「それだけ？他には言うことないの？」

「･･････」



あぁ、この人は何もわかってないんだ。


俺の事、何も、何もわかってない。


押さえ込もうとしていた思いが一気に爆発した。

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