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「ごめんね、ミンギュがうるさくて」
「いえ！僕は楽しいです！」
「そう？迷惑なら言ってね」
「ほんとに楽しいですから！」
僕らの前を歩くスングァンとミンギュはお互いを罵りあっていて、その間に挟まれたバーノンを憐れに思う。
だからといって助けに入るつもりはないけれど。
隣を歩くハルは、本当にあの人に似ていて、前を歩く3人を見る優しい眼差しはあの人そのもの。
「･･･ミンハオさん寝不足ですか？」
「え？」
「何だか顔色が悪いような気がして」
「あぁ、昨日は何だか寝付けなくて」
「･･･昨日だけですか？」
「･･････」
どうしてわかったんだろう？
最近、僕は上手く眠れない。
なんでだろうって思い返してみると、たぶんあの日からだと思う。
前にミンギュとコーヒーを買いに出かけた時、あの人に似た子を見てミンギュが泣くのを見たせいだ。
「･･･ねぇ、もしかして最近スニーカー買わなかった？」
「買いましたけど･･･なぜそれを？」
「実はね、前にミンギュと君によく似た子を見たんだ」
「そうなんですか？！」
「うん、まさかバーノンと知り合いだなんて思いもしなかったよ」
「僕もまさか有名な皆さんとお知り合いになるなんて思いもしませんでした･･･」
「･･･そっか、そうだよね」
「え？」
「ううん、なにも」
当たり前だけどこの子はあの人じゃない。
いくら似てたって別人なんだ。
あの人が僕らの元に帰ってきて、わざとバーノンと知り合った、なんてありえない。
ありえないんだ。
「ミンハオさん･･･」
「ん？」
「あの･･･迷惑じゃなければ番号の交換してもらえませんか？」
「いいよ」
「ありがとうございます･･･それで、あの、えっと、」
「なに？」
「もしも、また眠れなくて暇だったら僕と電話しませんか？1人でいると寂しいから･･･」
「･･････」
「す、すいません、そんなの余計なお世話ですよね！」
「･･･ううん、嬉しいよ」
あぁ、やっぱりあの人によく似ている。
眠れない時、いつもそばにいてくれたあの人に。
そっと手をとると驚いた顔をしている。
･･･あの人と同じ温かい手。
ソランヒョン、もしかしたらあなたのいない寂しさを彼が埋めてくれるかも、なんて。
そんなことを願う僕をあなたは許してくれますか？
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月未(プロフ) - ruru_chandayo00さん» コメントありがとうございます！全然更新してなくて申し訳ないです(／. _.＼)ゆっくりとではありますが続きを書いていますので、アップするまでもう少々お待ちくださいʕ ◦`꒳´◦ʔ (7月17日 10時) (
レス) id: c1de91fe05 (このIDを非表示/違反報告)
ruru_chandayo00(プロフ) - 素敵すぎます！！更新楽しみにしてます！ (7月13日 22時) (レス) @page8 id: 9f9b345cea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月未
| 作成日時：2023年4月17日 6時
