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その柄の悪そうな子はニヤニヤした顔をして、男の子に思い切り蹴りを入れた。


倒れ込んだその子の背中を足でぐりぐりと踏みつけ何か言っている。



「ミンギュ、あれまずくない?」

「・・・助けに行くぞ!」

「え?あ、ちょっと!!」



言葉が出るよりも先に体が動き出していた。


守らなきゃって、なぜかそう思ったんだ。


柄の悪そうな二人組は俺やミョンホが近づいて韓国語で喋ると逃げていった。


残された男の子は顔色が真っ青になっていて、洋服も汚れていた。



「大丈夫?立てる?」



そう声をかけると彼は俺たちにお礼を言った。


うん、そこまでは良かったんだ。


でも、その後が問題だった。


まさか彼が俺たちを知っているなんて思いも・・・いや、知ってるか?スングァン達と行動するくらいだSEVENTEENの事は知っているだろう。


助けたらスングァン達にバレないように隠れるつもりだったのにあっさりと見つかった。


しかも跡つけてきてたのもバレてるし・・・。


お昼ご飯を食べに行くという4人の後ろをミョンホと2人でついて行く。



「あの子、顔色良くなってきたね?」

「ん?あー、そうだな!良かったよ!」

「そうだね。でも、どうするの?ウォヌヒョン達に叱られるよ?」

「ゔっ、それは、、どうしよう・・・」

「ここは素直に謝るしかないね。ミンギュ、ちゃんと謝るんだよ」

「・・・はい」



さっきまで真っ青な顔でカタカタと震えていた彼はもういない。


まるで別人のように明るく笑っているあの子はいったい何者なんだろう?


よし!どうせバレたんだし、この後は一緒に行動してもいいよね?


隣を歩くミョンホも黙って着いてきているってことは、きっと俺と同じ考えをしているんだろう。


大好きで大好きで、ずっと一緒にいたいと願ったあの人はもういない。


それがわかっているのに、あの人と同じ顔で同じ声で、あの人がいるはずだった場所に立つ彼を、俺はもっと知りたいと思ってしまった。


・・・ねぇヒョン。


俺、もっとヒョンといたかったよ。


込み上げる寂しさを隠して、俺は彼に近づいて話しかけた。



「ねぇ、俺と友達にならない?」



目を見開いて驚く彼は本当にヒョンに似ていた。


俺が本当に大好きだったソランヒョンに。

SVTSide ウォヌ→←SVTSide ミンギュ



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月未(プロフ) - ruru_chandayo00さん» コメントありがとうございます!全然更新してなくて申し訳ないです(/. _.\)ゆっくりとではありますが続きを書いていますので、アップするまでもう少々お待ちくださいʕ ◦`꒳´◦ʔ (7月17日 10時) (レス) id: c1de91fe05 (このIDを非表示/違反報告)
ruru_chandayo00(プロフ) - 素敵すぎます!!更新楽しみにしてます! (7月13日 22時) (レス) @page8 id: 9f9b345cea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月未 | 作成日時:2023年4月17日 6時

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