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SVTSide スングァン ページ16

”俺ね、今も幸せなんだよ”ボノニが急にそんな事を言い出した時から、様子がおかしいとは思っていた。


幸せなんて言ってるくせにほんとは寂しくて悲しいって顔してる。


なんでそんな事を言い出したのかわからなかったけど、今日やっと理由がわかった。


仕事で日本に行くために空港に来た僕ら。


ファンに見つかると大変だからと言われたのに、僕がトイレに行っている間に部屋を出ていってしまったバーノンを探しに行くと、知らない人と話をしていた。


ファンに絡まれたのかと思いきやまさかの友達だという。


だけど僕はこんな子は知らない。


いつ出会ったのかと聞けば、イベントがあった日だという。


そうか、この子が原因か・・・。


なぜそう思ったかと言うと、その子の声や仕草がとても似ていたんだ・・・僕らが大好きだったあの人に。


帽子を深く被っていて顔はよく見えなかったけど、その子と別れる時に手を振ったバーノンは、僕が昔よく見ていた顔だった。


それは毎日楽しくて、幸せいっぱいって顔。


その顔を見るのが僕は大好きだった。


その人によく似た子に出会ったからバーノンは思い出して寂しそうな顔をしたんだね。


胸がぎゅっと苦しくなる。


だっていくら似てるからっていってもその子はあの人じゃない。


会いたくてももう会えないんだ。



「ボノナ、ウジヒョンのとこに戻ろうよ」

「うん・・・あ、ウォヌヒョンだ」

「え?あー本当だ。もう!あの人まで勝手に部屋出て!」

「スングァナ1人で戻ってよ。俺ヒョンとコーヒーでも買ってくるから」

「それなら僕も!」

「いいって。スングァニの分も買ってくるよ。じゃっ!」

「ちょっ!え?!」



何で?!


1人放置された僕はすごすごと元いた部屋へと戻った。


なんだよあいつ!


戻ったら戻ったでウジヒョンに”なんで連れ戻してこないんだ”って言われるし。


ふんっ、もう知らないんだからな!


ボノニは戻ってきてから僕が機嫌が悪いことにも気づかないでいる。


あの人によく似た子にあったせいか心がずっとざわついていて、それなのにつれない態度のボノニのせいで更にざわつく。


飛行機に乗って、少し眠ろう。


きっと日本に着く頃には落ち着くはずだと思ったのに、まさか隣にあの子が来るなんて。


乗務員さんに連れられて来たその子は落ち着かないのかそわそわしていて、僕が声をかけるととても驚いた顔をしていた。


あぁ、顔まであの人にそっくりなんだね。

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月未(プロフ) - ruru_chandayo00さん» コメントありがとうございます!全然更新してなくて申し訳ないです(/. _.\)ゆっくりとではありますが続きを書いていますので、アップするまでもう少々お待ちくださいʕ ◦`꒳´◦ʔ (7月17日 10時) (レス) id: c1de91fe05 (このIDを非表示/違反報告)
ruru_chandayo00(プロフ) - 素敵すぎます!!更新楽しみにしてます! (7月13日 22時) (レス) @page8 id: 9f9b345cea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月未 | 作成日時:2023年4月17日 6時

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