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僕と君のお願い ページ14

『ハル!遅いわよ!もう早く早く!!』

『母さん、そんなに慌てさせたら危ないだろ』



バーノン達を探していたら飛行機が出る時間が迫っていたようで、母からの大量の着信履歴を見て焦った。


慌てて走って向かうと、後で合流すると言っていた父ももう既に来ていた。



『お、遅くなってごめんね、はぁ、はぁ、』

『まだ大丈夫だから、落ち着け』

『うん』



息切れを起こした僕が落ち着くのを待って飛行場へと向かう。


でも飛行機に乗り込んでからトラブルが起きてしまった。



『大変申し訳ございません、すぐに代わりの席をご用意いたしますので』



どうやら僕が座るはずの席に、先に乗り込んだ人が転んだ拍子に飲み物をこぼしてしまったらしく、使えなくなってしまった。



『困ったわね・・・』

『代わりの席用意してもらえるし、僕は1人で座るから大丈夫だよ』

『いいのか?父さんが移動してもいいんだぞ?』

『大丈夫だから!』



全く、本当に心配性なんだから。


少しして乗務員さんが来て、僕を違う席へと案内してくれた。



『ご迷惑をお掛けして申し訳ございません。ただいま空いている席がエコノミーになく、こちらの席になります』

『え?!ビジネスクラス?!』



こっちが申し訳なくなるほど頭を下げる乗務員さん。


むしろいいんだろうか、ここに僕が座って。


おそるおそる席に座り、じっとしていると隣から声をかけられた。



「ねぇ、、君、もしかしてさっきの子?ボノニの友達の・・・」

「え、あぁ!」

「やっぱそうだよね?確か名前は・・・」

「ハル・・・です」

「そう!ハルだ!僕はスングァン!よろしくね」

「・・・よろしくお願いします」



またもや会ってしまったスングァン。


周りを見渡すとハンソルやウォヌも見える。


ジフンは・・・あ、いた。


そっか、そうだよね、日本に行くって言ってたもんね。


でもまさかここでも会うとは思ってなかったよ・・・。



「君、日本人?」

「はい、そうです」

「そうなんだ!韓国語上手だね?もう住んで長いの?」

「いえ、住み始めたのは今年の4月からです」

「そうなの!?」



まん丸の目を大きく開いて驚くスングァン。


あぁ、この子は本当に変わらないな。


人懐っこい笑みを浮かべるスングァンが昔と変わらず可愛くて、何だか僕は嬉しかった。

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月未(プロフ) - ruru_chandayo00さん» コメントありがとうございます!全然更新してなくて申し訳ないです(/. _.\)ゆっくりとではありますが続きを書いていますので、アップするまでもう少々お待ちくださいʕ ◦`꒳´◦ʔ (7月17日 10時) (レス) id: c1de91fe05 (このIDを非表示/違反報告)
ruru_chandayo00(プロフ) - 素敵すぎます!!更新楽しみにしてます! (7月13日 22時) (レス) @page8 id: 9f9b345cea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月未 | 作成日時:2023年4月17日 6時

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