・ ページ41
スングァン
酷い顔をして僕を見るハル。
何だその顔は？！
疑いの目を向けるな！！
「普通そこは「嬉しいな〜」って喜ぶとこだろ？！何だよその顔は！！」
HR「いや、なんか･･･スングァンに言われるとね」
「何だよ不満なのかよ？！」
HR「不満というか･･･怪しい？何か企んでんのかな〜って思う」
「酷い！！！」
やっぱりこいつは僕の扱いが雑だし酷い。
勇気を出して言ったのに･･･。
HR「スングァン？怒ったの？」
「別に」
HR「怒ってんじゃん」
「うるさい！どうせお前は僕の言うことなんか信じないんだろ」
HR「･･･本当に思ってるの？私が可愛いなんて？」
「思ってる･･･本当に君は可愛いよ」
HR「そう･･･」
どうせ僕はシュアヒョンやジュニヒョンみたいにはなれないよ。
さっさとホシヒョン達の所へ連れて行こうと思い歩みを進めようとするとハルが動かない。
下を向いたハルの顔を覗き込めばなぜか真っ赤な顔をしている。
「は？何それ･･･」
HR「いや、あの･･･ほら、スングァンに可愛いなんて言われたことないし･･･何か急に･･･恥ずかしくなって」
「･･････！」
繋いだ手が熱くなっているような気がしてくる。
これは僕が熱いの？それともハル？
嘘でしょ･･･僕が可愛いって言っただけでこんな反応する？
てかこれ嬉しがってるの？！どうなの？！
「い、行こうか･･･」
HR「う、うん･･･」
もしかしてもしかすると、僕にだってハルを手に入れるチャンスある？！
ワンチャンある？！
あー、どうしよう･･･どうしよう！！
あれやこれやと思考をめぐらせても結局何も考えつかないわけで。
様子のおかしい僕らに疑いの目を向けるホシヒョンとディノを交わせる余裕もなく、結果･･･
HS「このクソ野郎どけ」
DN「ヒョン邪魔！あっち行って」
「酷い･･･酷い！！」
HS、DN「「うるさい！！」」
2人からの扱いが酷くなりました。
ハルはというと･･･
HR「･･････zzZ」
「寝てんじゃないよこの馬鹿女！！」
いつもと変わらず寝てばかり。
でも、きっと、いや、必ず！！僕はハルに意識してもらえるように頑張るぞ！！
いけいけスングァン！
ファイティーーーーン！！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 321人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月未
| 作成日時：2020年6月21日 8時
