セブチの双子は自由人 8 (ページ28)

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ハル

そうだよね、私達は1人じゃなくてみんな揃っていないとね。

1人でステージに立って気づいた事がある。

それは、好きと楽しいが必ずしも同じじゃないって事。

踊ることは好き、大好き。

でも、やっぱり1人で踊るよりもみんなと一緒の方が楽しくて仕方ない。

ふとした瞬間に合う目線とか、ピッタリ重なる振り付け、それを見ている人達の喜ぶ顔、それが楽しいんだ。

不思議だよね、1人で踊ってると時間を忘れて何時間も踊るのに、それが楽しかったって聞かれるとよく覚えていない。

逆に控え室で適当にみんなと遊びで踊ってる時なんかは凄く楽しいって感じる。

変な踊りしか踊ってないのにね(笑)

1曲目が終わり、2曲目が始まる。

その間もずっと楽しいって感情しか出てこない。

スニョンイオッパと目が合い「楽しいね」と口を動かすとオッパは少し惚けた顔をした後笑った。

「ヤハーー」と大きな声をあげ、前に出るオッパ。

それを見たら余計に楽しくなって、口を大きく開けて笑ってしまった。

マイクを通して私の笑い声が会場に響くと、それを聞いたカラットとメンバーも笑った。

「ねぇオッパ、さっき言ってた後悔って何？」

HS「ん？あーもういいや。何か、お前の顔見てたらどうでもよくなった」

「何それ？変なオッパ」

HS「なぁハル、俺さ、お前と一緒にデビューできて良かったよ。お前は？」

「そんなの私も良かったに決まってるじゃん！ていうかオッパ達以外と一緒にやるなんて考えられないよ！」

HS「そっか･･･そうだよな！俺も皆と以外なんて考えられないし！」

「だよね～」

ステージ裏でそんな話をして、2人でハイタッチすると手がどんどん増えていき、最後には全員で。

この瞬間が私にとって1番の幸せな時間だった。

きっと、大好きなダンスを大好きな人達と踊るから、私は楽しいんだね。

改めて、SEVENTEENに入れて本当に良かったと思った私だった。