幸せな時間 ページ25
アキ
「大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫･･･」
SC「アキ、お前怖いからやめろって･･･」
WN「そこまで心配してるともう狂気を感じるわ」
MG「え〜いつもの事じゃないですか」
VN「うん、いつもの事」
日本でのコンサートが始まり、控え室でテレビの画面を見つめる俺に失礼な事を言う奴ら。
「だって〜初めてなんですよ！ハルがコンサートのステージで1人で踊るなんて･･･」
SC「あいつなら大丈夫だろ」
WN「そうそう、ハルがダンス失敗するなんて想像もつかないわ」
「当たり前でしょ、うちの子が失敗する訳ないじゃん！！」
MG「じゃあ何でそんな祈ってんの？」
VN「神に祈るなら手の組み方はこうだよ」
「神に祈ってないし、つかそこまでガチでやってないから」
真面目に手の組み方を説明しようとするバーノンには悪いけど、俺そんなに神様頼ってないよ。
そもそもハルがダンスを失敗するとか、緊張してガチガチになるとか、そんな心配はしてないし。
俺が心配なのはカラットの反応。
だってそうだろ？
皆ソロのステージあるのにハルだけやってこなかったのにはそれなりに理由があって、それはやっぱりカラットから拒否されたらっていう理由が1番大きかったんだ。
事務所的にはハルはカラットから嫌われないように目立たず地味に大人しくしておけって思ってたし、カラットもナムジャアイドルに女のハルが入る事自体受けいられない子もいる。
要するに、今回のソロステージでハルのダンスが受け入れられるかどうかが心配なの！
俺の言う大丈夫っていうのはきっと受け入れてくれるよね？っていう意味なんだよ！
分かれよそんくらい！！
「あっ出たよ！ハルがステージに！！」
SC「･･･やっぱり上手いな」
WN「普段とは違うダンスですけど上手く構成してて悪くないですよね」
MG「ハル･･･綺麗･･･」
VN「このダンス、ハルが1人で考えたんですよね？」
「うん、ホシヒョンから「お前のダンスだからお前が考えろ」って言われたんだって」
正直、ハルの踊っているダンスのジャンルは何かと聞かれたらよく分からん。
本人はコンテンポラリーバレエだって言ってたけど、コンテンポラリーがよく分からんし、普通のバレエとの違いもいまいち俺には分からない。
つまりはだ！俺には絶対に出来ないダンスって事！！
ステージを自由に動き回り踊るハル。
その姿は身内贔屓だとしても美しかった。
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作者名：月未
| 作成日時：2020年6月21日 8時
