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THE8
みんなで夕飯を食べ、それぞれが部屋に戻ってしばらくすると部屋の呼び鈴が鳴った。
「はーい・・・ハル?どうしたの?」
HR「ハオ1人?」
「そうだよ、ジュニヒョンはウォヌヒョン達の部屋に遊びに行ったからね」
HR「そっか、えっと・・・その・・・」
「部屋に入ったら?」
HR「ううんいいの!これを渡しに来ただけだから」
「え?」
HR「あのね、これ、ハオが好きかなって・・・」
「僕にくれるってこと?」
HR「うん!」
ハルの手には小さな箱が。
お礼を言うとハルは直ぐに帰っていった。
これ、今日買ったのかな?
・・・まさかハルってこれを買いに行って迷子になったんじゃないよね?
・・・よし、考えないようにしよう。
それにしても何だろう?
ベッドに座り箱を開けると、そこには可愛らしいガラスの置物が。
「・・・カエルだ」
手のひらに乗るほどの小さなガラス細工。
じーっと見つめると愛嬌のある顔をしたカエルと目が合う。
可愛らしい表情をしたカエルに思わず笑みがこぼれてしまう。
JN「何それ?買ったの?」
「え?あっヒョン!いつの間に戻ってきたんですか?」
JN「いまさっき。それより、そのカエル可愛いね!」
「・・・はい。凄く可愛いです」
カエルを触ろうとするヒョンをかわして箱に戻し、大事にキャリーケースにしまう。
明日もう一度ハルにお礼を言わなきゃな〜。
翌朝、朝食の時間にハルは起きてこなくて結局お礼を言えたのは昼過ぎだった。
なぜだかアキの機嫌が悪いのはなんでだろうか?
やっぱりハルが1人の時にお礼を言った方がよかったのかな?
でも今日はずっとアキがハルのそばに張り付いてたから中々1人にならなかったし・・・まぁいいか。
部屋に戻ればまた箱からカエルを出して手に取り眺め、ジュニヒョンが邪魔しようとしたらそれをかわす。
何度もやったこのやり取り、日本にいる間は続きそうだな。
さぁ今日は日本ツアー初日だ、何事もなく楽しくやれるといいな。
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作者名:月未 | 作成日時:2020年6月21日 8時