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ミンギュ
アキがこそっと教えてくれた。
俺がハルに服のサイズを聞いたり好きな色を聞いたりするのを見て、何かを企んでいると知ったシュアヒョンとジョンハニヒョン。
勝手に携帯を弄りネットショッピングの購入履歴からTシャツの事を推理したらしい。
･･･あんたら探偵になれるよ。
アキに命令して全員分のTシャツを買い、いつハルが着てもいいようにと常に持ち歩いていたそうだ。
･･･その労力を違うとこに使ってくださいよ！！
何でそんな事するかな〜？！
ぐすっと鼻をすすると、アキが「どんまい笑」と肩を叩いてくる。
くそっ！笑が入ってるのがムカつく！！！！
完全完璧な良いアイデアを考えついたと喜んでいたのに･･･まさかそんな些細なヒントで推理されるとは思わなかった。
策士策に溺れるっていうのはこういう事か･･･。
HR「･･････」ｼﾞｰｯ
「何？どうしたの？」
HR「白いTシャツいいな〜」
「ハルは黒が好きなんでしょ？」
HR「うん、でも白も好きだよ」
「え？そうなの？」
HR「でもさ、白いTシャツは汚すといけないからってアキが買ってくれなくて･･･」
「あー、うん、それは･･･うん」
ハルがぼとぼととご飯や飲み物を零してアキが怒っている姿が思い浮かぶ。
HR「いいな〜白いTシャツ」
「･･･これあげようか？」
HR「え？！いいの？！あっ、でもサイズが･･･」
「大丈夫だよ！最近はオーバサイズのTシャツを着るのが流行ってるし！絶対大丈夫！！着れる！！！」
HR「おしゃれなミンギュが言うんだから大丈夫だよね･･･本当にくれる？」
「あげる！なんなら今すぐにでも！！」
ハルの目の前で脱ごうとするとさすがに「それは嫌だ」と拒否された。
なので綺麗に洗濯して後日あげることに。
お、俺の･･･俺の着た服をハルが着るなんて･･･そんな事あってもいいんですか？！
オーマイゴット！！
神様ありがとう！！
この日から数日たち、ちゃんと綺麗に洗ってアイロンまで掛けてハルに渡すと喜んでくれた。
その日からレッスン用にとハルが服を着てくれて、それを見た俺は幸せに、ジョンハニヒョンやシュアヒョンは嫌そうな顔に、あーなんて楽しいんだ。
神様、俺、負けないよ、あの悪魔達には絶対に絶対に負けないから！！
次はお揃いの短パンを履こうと思います！！
さぁネットショッピングしなきゃ♪
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作者名：月未
| 作成日時：2020年6月21日 8時
