ダイエットの伝道師 ページ12
スングァン
ダンス練習の休憩中、ぐだ〜っと床に仰向けに倒れるアキにハルが近づいてこう言った。
HR「アキのお腹ぽよぽよ〜スングァンみた〜い」
･･･え？
何だって？
聞き捨てならない言葉が聞こえた気がするぞ。
AK「ちょ、叩くな！だいたい俺のお腹はスングァンよりも凹んでるぞ！」
･･･は？
何だって？
またもや聞き捨てならない言葉が聞こえた気がするぞ。
「おいそこの双子！！何失礼なこと言ってんだ！」
HR「え〜ちょっとアキ、スングァン抑えてて」
AK「いえっさー！」
「あ、こら、やめろ！服をめくるな！！」
僕の両腕を後ろからがっちりアキが掴み、ハルが「失礼しまーす」と言いながらTシャツ裾をたくしあげてきた。
ペロンとでた僕のお腹をペちんっとハルが叩く。
やめて、恥ずかしいから！！！
HR「あれ？痩せた？思ったよりすっきりしてる」
「もー！離れて！ダイエット頑張ったんだよ！CARATだってかっこよくなったって褒めてくれたんだぞ！」
HR「ふ〜ん」
「だから叩くなって！！」
ぺちぺち、ぺちぺち、リズム良く叩いてくるハルに文句を言ってもやめてくれない。
この双子、僕の反応見て面白がってるな･･･
「お前の方はどうなんだ！元々痩せてるからって体に気を使ってないだろ！どうせプニプニのぽよぽよだろ！」
HR「そんな事ないもーん！」
AK「こらやめなさい！お腹出すな！冷えるでしょ！」
自分の洋服をペロンと捲り、ほっそりとしたお腹をペちんっと叩くハル。
･･･わぁ綺麗なお腹。
腹筋こそ割れてはいないもののすっきりほっそり、綺麗な白い肌が見えた。
HR「他の皆はぽよぽよかな？でもスングァンがすっきりしてるくらいだからな〜」
「お前僕を馬鹿にしてるだろ？」
HR「シテナイヨ〜。よし、ちょっと他の人のお腹も見てこよーっと」
ハハハッと笑って誤魔化しハルは逃げ出した。
絶対馬鹿にしてたなあいつ！
AK「それにしても･･･お前本当に痩せたな」
「服を捲るな！」
AK「俺ももうちょい痩せようかな〜」
「おっ！じゃあ僕がダイエット方法を教えてやろうか？」
AK「まじ？どうやって痩せたの？」
得意げになってアキに僕のダイエット方法を教える。
だって僕はSEVENTEENのメンバーで1番ダイエットに詳しいからね！
人は僕の事をダイエットの伝道師と呼ぶ！(※誰も呼びません)
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作者名：月未
| 作成日時：2020年6月21日 8時
