策士策に溺れ･･･ない？ ページ2
ミンギュ
ワールドツアー間近の今日、ダンスの練習をしにレッスン室に来たわけだけど･･･
「ハル、汗かいてるし着替えた方がいいよ」
HR「あーそうだね、着替えてこようかな」
練習熱心なハルは声をかけなければ汗だくなまま着替えもせずに踊り続ける。
風邪をひくといけないから誰かが声掛けするんだけど、今日は俺がずっと言い続けている。
なぜかって？
それは俺にとある計画があるから。
名付けて《ハルとお揃いのTシャツを着たい！！だからこっそりハルの着替えに俺とお揃いのTシャツを紛れ込ませちゃえ大作戦！！！！！》です。
数枚あるうちの1枚を俺がこっそりと俺とお揃いで買ったTシャツと入れ替えてある。
ハルがそれに着替えたら俺も同じTシャツに着替えるんだ〜。
と、まぁそんな感じでハルに着替えを勧めること数回、やっと俺が買ったTシャツを着てくれた。
「あー俺も汗かいたし着替えてこよーかなー」
若干演技が下手な気もしたけど何も言われずに着替える事に成功した。
ハルが着ているのは黒のTシャツで俺のは白！
色んな色があったけどシンプルにしてみた。
HR「ん？あれ？ミンギュ、そのTシャツって･･･」
「え？わぁ驚いた！俺と同じTシャツじゃないか！こんな偶然ってあるんだなー」
HR「ほんとだね〜まさかみんな同じのを買うなんて笑」
「そうだね〜･･･ん？みんな？え？それどういう･･･なぁ？！何で？！何でみんなそのTシャツ着てんの？！」
AK「偶然だな！俺が間違えて全員分買ってしまったんだよ！あはは〜こんな事ってあるんだな〜」
HR「しかもそれを同じ日に着るなんて凄いよね〜」
「･･･ぐぬぬ」
明らかにわざとだろ！！
ハルは本当に偶然だとでも思っているのか1人きゃっきゃとはしゃいでいる。
けれど他のみんなはニヤリと笑っていたり苦笑いしたり、俺の計画を知っていたに違いない。
いつだ？
いつバレた？
俺の計画は完璧だったはずだ！
ハルの服のサイズを調べ、好きな色を確認し、届いた商品はバレないように事務所へと送ってもらった。
どこでミスをしたんだ？！
JH「ミンギュや〜ダメじゃないかヒョン達を出し抜こうなんて」
JS「そうだよ〜それに携帯電話は常に持ち歩かないと」
JH「そうだな、うっかり他の誰かにネットでの買い物履歴を見られたりするからな」
JS「そうそう、気をつけないとね」
SEVENTEENの2大悪魔が現れた。
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作者名：月未
| 作成日時：2020年6月21日 8時
