セブチの双子は自由人 5 (ページ8)

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ホシ

よっしゃーーー！！

ハルの隣ゲットだぜ！

でもあの時の、俺がパーを出した時の皆んなの顔が忘れられない。

俺、闇討ちとかされないよな･･･

ちょっとビビるわ～。

で、でも勝ったのは俺だから！！

公平なジャンケンで公平に勝ったんだ！！

「ハル～♪」

HR「オッパ、もうサイン会始まるから黙って」

「･･･はい」

冷たい態度にスニョンショック･･･。

こうしてサイン会は順調に進んでいき、終盤になるとハル目当てであろう男のファンがやってきた。

目の前のファンを相手にしつつも横目でハルをチラ見。

HR「あ～前も来てくれましたよね？」

『そう！覚えててくれたんだ！』

HR「もちろんです！」

『こ、これ！付けてくれないかな？』

HR「わぁ～可愛い花かんむりですね。似合いますか？」

『似合うよ～すごく可愛い♡』

HR「ありがとうございます～」

ちらっと隣を見ればピンク色の花のついた可愛らしい冠がハルの頭にちょこんと乗っている。

か、可愛い･･･。

ん？

おい！

花かんむり直すついでにしれっとハルの頭に触れてんじゃねーよ！

それ以上触んなよ･･･触んなよ！

『ねぇ手を繋いでもいいかな？他の人も皆んなやってるし･･･』

HR「え？あーそうですね」

『やった！じ、じゃあ失礼して･･･』

HR「あっ･･･すいませんダメみたいです。うちのオッパとアキは過保護なんもんですから(笑)」

手を繋ぐと聞こえた瞬間、俺の手がハルの手を抑えていた。

反対隣にいたアキも同じ事をしていたようで、ハルの両手は俺とアキによって塞がれてしまったのだ。

『そ、そう･･･残念だよ』

HR「次もチャレンジします？」

『していいなら！次も来るよ！絶対に来るから！』

HR「あはは(笑)は～い。待ってますね♪」

チャレンジしなくていいから！

二度と来るなとは言わないけれど、こいつは要チェックだな。

サイン会が終わって、説教をしてやろうとソファに寝転がるハルの目の前に立つ。

「こら！男と手を繋ぐなんてダメだろ！」

HR「男って･･･ファンの人だよ？」

「ファンでも男は男だ！」

HR「･･･なんかスニョンイオッパ、アキみたい」

アキを見ると無言で顎を動かしている。

これはあれか？もっと言ってやれって事か？

よし、少し強めに説教してやる。