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ミンギュ
全ての準備を整えて、ホテルのロビーへと向かう。
他のメンバーにバレないようにアキと入れ替わると、なぜかハルは俺にべったりとくっついてくる。
HR「アキ、具合悪いんだって？」
AK「え？あー、うん。でももう平気！」
HR「無理しないでいいよ。私は今日もミンギュと同じ部屋使うから」
AK「え？！」
ハルの「今日も」という言葉に皆が反応しないはずもなく、特にジョンハニヒョンなんかわかりやすくイライラし始めた。
俺、死んだな･･･
JH「おいミンギュ、どういう事だ？」
「いや、その･･･これには理由があって」
HR「アキが昨日体調悪い事にミンギュが気づいて、部屋代わってあげたんだよ」
「！！！」
JH「本当か？アキ、お前体調悪いのか？」
AK「い、今は大丈夫だけど昨日はちょっと･･･」
JH「ふぅ〜ん」
完全に疑っているジョンハニヒョン。
他の皆も絶対に嘘だろって顔してる。
でも、何でハルは嘘ついたんだろう･･･アキが体調悪い事が嘘だって知ってたのに。
HR「ミンギュ、悪いけどしばらく私と同じ部屋使ってくれる？」
「いいの？！」
HR「うん。いいよねアキ？」
AK「はぁ？！ダメに決まって･･･」
HR「よろしくねミンギュ」
「うん！！」
アキを無視して勝手に決めるハルに、全力笑顔で返事をする。
ごめんなアキ、これは断れないよ！！
メンバー達の冷たい目なんか全く気にならないほど、俺はテンションが上がっていた。
いや〜これは良い誕生日プレゼントだ。
神様ったら1日間違えちゃったのかな？も〜うっかりさんなんだから！
JH「ミンギュ」
「な、何？」
JH「これ以上問い詰めないでやるよ」
「へ？」
JH「大人しく引き下がってやる。これは貸しだからな」
「貸し？！」
借りたら返さなきゃいけないのに･･･。
いつか来るであろうジョンハニヒョンへのお返しに、体がぶるっと震えた。
こ、怖い･･･でももう諦めるしかない。
HR「ミンギュ、行こう」
「･･･うん」
AK「なぜ手を繋ぐ？！そこ！離れろ！」
HR「アキ、また体調悪くなるといけないから大人しくしてて」
AK「でも･･･」
HR「してて！」
AK「･･･はい」
ハルの怒りの矛先が全てアキにいっている事に気づいた俺は、睨むアキを無視してハルと手を繋いで歩く。
そして昨日の事なんて完全完璧に忘れてしまった俺はこう思ったのだ。
あー、俺ってちょー幸せ♡
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作者名：月未
| 作成日時：2020年1月8日 20時
