お出かけ日和 ページ4
スングァン
今日は雲ひとつない快晴。
しかも仕事は休みときた。
こんな日は外にお出かけしたいな・・・ハルと。
なーんて考えを持ったのは僕だけじゃなかったようで、朝から「一緒に出掛けないか?」とハルは皆んなに誘われていた。
けれどハルは「行かな〜い」とあっさり皆んなの誘いを断り、リビングでゴロゴロと寝転がり始めた。
「どっか出掛けないの?」
HR「うん」
「暇じゃない?」
HR「暇かどうか見てわかんない?」
「あー、うん。暇そうだね」
そう言うとムッとした顔をするけれど、やっぱり暇だったのかまたゴロゴロと転がる。
特に出掛ける予定のない僕も、一緒になって寝転んでみた。
少し冷たい床が心地よく感じるのは隣にハルがいるからだろうか?
手足を伸ばし「う〜ん」と唸り声をあげてストレッチしているとハルも真似して同じ事をしてくる。
・・・?
・・・?!
「ハ、ハル!お腹!お腹出てるからやめなさい!」
HR「何だコノヤロー、見苦しいってか?」
「そんな事言ってないだろ!ほら、カーディガン貸してやるから羽織ってろ」
HR「おー、ブカブカだ。意外とスングァンもでかいんだね」
「意外は余計だ」
伸びる度にチラチラと見えるおへそ。
前はその無防備さに呆れていたが、今はドキドキして目のやり場に困る。
しばらく2人でゴロゴロしていると、リビングの扉がガチャリと開いた。
MH「なんだここにいたんだ。事務所でダンスの練習するけどハルも行く?」
HR「行く!!」
MH「アキは?」
HR「遊びに行った!だから暇で暇で退屈してたとこだったの!」
僕は2人で転がってるのが楽しかったけど、ハルは退屈してたのか・・・地味にへこむ。
僕も練習について行こうかと思い、体を起こすとミョンホヒョンと目が合った。
MH(お前は来ないよね?来るわけないよね?)
(え?!行っちゃダメなんですか?!)
MH(ダメじゃないけど・・・でもお前は行かないよね?)
(・・・えーーー)
言葉は交わさず目で会話。
いつもの優しい微笑みなのに、なぜかヒョンの背後に真っ黒なオーラを感じる。
何だこのヒョン、こないだまでハルの事を何とも思ってませんよ〜なんて顔してたくせにめちゃくちゃ独占欲強いじゃないか。
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作者名:月未 | 作成日時:2020年1月8日 20時