マンネの策略 ページ22
ディノ
「アキヒョン元気になって良かったですね！」
HR「そうだね〜」
AK「悪かったな、心配かけて」
HR「でもまだ無理はしないでね？」
「そうですよヒョン！」
AK「わかってるよ」
アキヒョンが突然ぶっ倒れてから2日、やっと完全復活した。
顔色も良くなり、普通に動けるようにはなったけどヌナは心配らしくそばを離れない。
だから、という訳ではないけれど僕もなるべくヒョンのそばにいるようにしている。
僕はヌナが大好きで、できれば独り占めして僕だけのヌナにしたいけれど、やっぱりヒョンも大好きだから無理はして欲しくないんだ。
え？それが本心かって？
えぇ、本心ですよ。
まぁ"それが"ではなく"それも"ですけどね。
今この状況は"ヌナとヒョンは一緒にいる"なわけで、言い換えれば"ヒョンといればヌナといられる"というわけです。
僕を可愛いだけのマンネだと思いましたか？
ダメですね〜いつまでも可愛いだけじゃいられないんですよ。
「ヒョン、夕飯は軽めに食べた方がいいですよ」
AK「あーそうだな」
「僕が何か出前しますから一緒に食べましょう」
AK「そうするか〜」
HR「チャニ！私は？私は一緒じゃないの？」
「もちろんヌナも一緒ですよ」
HR「だよね？そうだよね！」
嬉しそうにダンスの練習に戻ったヌナ。
なんだか子供みたいで可愛いや。
AK「･･･チャニ、良かったのか？」
「何がですか？」
AK「いや、ハルと2人じゃなくて･･･」
「どうしてですか？ヒョン、僕と食べるの嫌ですか？」
AK「まさか！！そんなわけないだろ！でもお前･･･ハルのこと好きなんだろ？俺は邪魔じゃないのか？」
「僕がヌナを好きだからヒョンの事を邪魔に思うって思ってるんですか？侵害です！」
AK「す、すまん！」
「僕はヌナと同じくらいヒョンも大好きですよ！」
AK「チャニ･･･！！」
僕の言葉に感動しているアキヒョン。
他のヒョン達からいったいどんな扱いを受けてるんだろうかと一瞬考えてしまった。
「ところでヒョン･･･ちょっと相談が」
AK「おー！何でも聞いてやる！」
「ヌナって今欲しい物とかないんですかね？」
AK「欲しい物？あー、欲しい物なぁ。う〜ん、そうだな･･･あいつが欲しいっていうか」
「いうか？」
AK「今使ってるコーヒーメーカーが調子悪くてさ、インスタントコーヒー飲ませてるんだけど美味しくないってうるさいんだよな〜」
「それだ！僕がプレゼントしますよ！」
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作者名：月未
| 作成日時：2020年1月8日 20時
