図々しい男 ページ17
ジュン
「ハナ、トゥー、セッ！」
カシャリ。
「ハナ、トゥー、セッ！」
カシャリ。
「ハナ、トゥー･･･」
HR「しつこいな」
「えー、もう1枚くらいいいでしょ？ね？ね？」
HR「はいはい。これで最後ね」
「うん！じゃあ撮るよ〜」
着実に溜まっていく僕とハルの写真。
これを見るのが楽しくてついつい携帯を覗き込んでしまうんだ。
まぁミンハオにはニヤニヤして気持ち悪いって言われちゃうけどね〜。
でも僕は知ってるんだ！
本当はミンハオも僕みたいにハルを写真に撮りたいんだって事を。
でもきっと撮り始めちゃうと色々拘っちゃってハルに迷惑かけるって思ってるんだろうな･･･。
そんなのハルは絶対に気にしないのに。
「ねぇー。そうだよね？」
HR「ん？何がそうなの？」
「ハルは写真撮られても気にしないって話！」
HR「は？あー、まぁそうだね。なに急に？まだ写真撮りたいの？」
「もー、違うよ！ミンハオが撮りたいって言ってるんだよ！」
HR「そうなの？」
「そうなの！僕はわかってるんだからね」
HR「何を？」
「ミンハオのこと！だって僕はお兄さんだからね！」
HR「はぁ、そうですか」
なんでか不思議そうな顔をするハル。
おー！可愛い！
これはシャッターチャンスだ！！
HR「ねぇ、さっきのが最後の1枚じゃないの？」
「･･･聞こえなーい」
HR「こら！もー写ってあげないからね！」
「嘘嘘！これが最後！本当に最後！」
HR「全くもう〜ジュニオッパはわがままなんだから〜」
「お、その顔いいじゃん！撮っちゃおっと♪」
HR「･･･もうどうでもいいや。好きにして」
好きにしてってことは撮り放題ってことだよね？
やったぁ☆
カシャ、カシャ、カシャ、カシャ、カシャ･･･etc
うん！ミンハオもこれくらい図々しくいかなくっちゃね！
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作者名：月未
| 作成日時：2020年1月8日 20時
