セブチの双子は自由人 5 (ページ14)

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エスクプス

目の前にある小さな頭に手を乗せ、ぐりぐりと撫で回す。

HR「･･･どうしたの？何か変な感じ(笑)」

「え？あー、まぁそうだな、うん、お前はよくやってる。だから･･･褒めてやる」

HR「上から目線？！まぁいいですけど～」

「そう膨れるなって(笑)」

またプンプンと怒り出すハル、でも何だか嬉しそうにも見えてそれが可愛くて仕方なかった。

外の空気を吸いに来たと言う割には行く宛はないらしく、廊下をしばらくウロウロして俺たちは控え室へと戻った。

もちろんその間も腕は掴んだまま。

戻ったら戻ったで『どこに行ってたの？』だの、『抜けがけですか？！』だの、うるさいことこの上ない。

ハルはというと直ぐにアキのそばにいきご機嫌伺いを始めたようだ。

勝手に抜け出した事、さすがに怒られると思ったんだろうな(笑)

その光景にくすくす笑っていると思いっきりアキに睨まれてしまい、慌てて目を逸らす。

おー、怖い怖い。

けれど、またハルが抜け出さないかな～なんて期待している俺もいる。

たまにはこんな日があっても悪くないよな？